読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

海象ノ日記

はるかな昔に さりし人の歌 今日も街に流る おもかげ知らずに 歌われる歌よ 今日も街に流る (シャルル・トレネ)

『仙台の魔窟食堂、北京餃子に行く』

旅行


北京餃子 - 広瀬通/中華料理 [食べログ]

フォーラスの裏口といったところから薄暗い地下に続くせまいエスカレーターを降り

昭和の残滓が濃く凝り固まった様な地下街の更に突き当たりにひっそりとある食堂

この寂れ感はもはや現代アートの一種ではないのか?

入り口の壁一面にあるメニウ一覧。物価も昭和そのものだ。
どれも異様に安い。

券売機からも女子供は安易に寄せ付けないオーラが出ている。
今回は、おそらく一番コストパフォーマンスが高いと思われる「今月のサービスランチ」
豚バラとメンマ、キクラゲのあんかけ丼とセットラーメン¥430を注文してみる。
店内は割と広めだが、気密感が強く感じたままに述べるなら
世紀末の核シェルター内の「学生」食堂といった趣き。椅子が所々破けて、
そこをガムテで補修しているのも雰囲気作りだと思われる。
しばらく、注文を待って店内を見回してみると気付いたのは、注文番号に関わらず
同じメニューを一つづつまとめて作ってしまい、チャーハンを注文したなら、それを注文した人がまとめて呼び出される事だ。
例えば、6番の人と10番の人がチャーハンなら、7〜9を素っ飛ばしてチャーハン優先で仕上がる。
注文が仕上がったなら、店内放送のアナウンスで呼び出される。
さながら、囚人番号をよばれるが如く。
嗚呼、テンション上がってきた。

ラーメンは醤油ラーメンを頼んだ筈だが、出てきたのはどう見ても塩ラーメンだった。
察するに、北京餃子素人に対する一種の「カマし」かと思われる。
量は、¥430でも一般の店のそれとまったく遜色なく、つまりは緑の受皿が大きめなのだ。
さっそく食べてみると、まさに学生食堂といった感じで、特別濃くも無く薄くも無くいい具合の味付け。
フラットな味と言えなくも無いが、後はお好みにより塩胡椒すれば良し。
塩ラーメンが、逆に醤油ベースのあんかけ丼に合い、最後まで飽きる事無く完食できた。
醤油ラーメンなら、「醤油と醤油でかぶってしまった」状態になりかねないが、
敢えて塩ラーメンにしてくれた北京餃子に感謝しつつ、お昼のバスで仙台を後にした。