『俺は芋煮をなめていた…。これが芋煮会フェスティバルだ(日本一の)』
クソ熱い山形盆地に俺は降り立った。
何故かって?
説明が必要か?………よろしい、お前らに分りやすく例え話で説明してやる。
大海を泳ぎしサケは、やがて本能に従い秋に、生まれし小川に戻り卵を産み、次の世代に命を繋げて、その生涯を終える。*1
山形県民もそれと全くおんなじなんだよ!!秋には自然と川原に集まって、スーパーorコンビニで薪を買ってきて芋煮会をする。…つまりだな。秋には芋煮をする。それは山形県民の習性、本能なんだよブラザー!!*2
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さて、そんなわけで芋煮フェスの会場周辺は通行止めになっているので、車で来た自分は、
総合スポーツセンター(だだっ広い運動場で、さくらんぼテレビ向かい)に一旦車を止めて、シャトルバスで会場に向かった。
さくらんぼテレビちっちぇえなぁ!(微笑)
蝉ウルセー
空の青さが、気温のヤバさを物語る。(芋煮会フェスが無かったらぶち切れるレベル)
片道200円のシャトルバスに15分ほど揺られると、会場に到着する。
予備知識ゼロだが、車内のポスターで芋煮会のシステムがわかるようになっている。
会場に到着すると、巨大なクレーンが先ず目に付いた。
馬見ヶ崎の会場に到着したのが午前11時。丁度開会式の最中だった。
すぐにチケットと整理券を購入して(300円)会場入り。
「どういう…ことなの!」
この炎天下に、開会式すぐに来ても、芋煮は12時半に配布でした。
Bゲート側の6番め。つまり6順目ということになる。いまこの時点で、実際に巨大芋煮鍋に並んでいる人が1番(1順目)
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ここで、会場の大まかな説明
馬見ヶ崎川を挟んで、本部側が6メートル山形風醤油芋煮と自衛隊の炊き出し。
そして、対岸で配布されているのが、3メートルの庄内風味噌味芋煮と屋台など。
どちらの芋煮もチケットがそれぞれ必要で、2杯とも食べたい場合は計600円となる
庄内風芋煮は整理券が不要(並んだ順に配布)だが、山形風は非常に込み合う為
時間ごとに区切り、整理券の時間にならないと列に並べない。
更に、山形風芋煮は馬見ヶ崎川の上流、下流を大鍋を境界としてAゲート、Bゲートとして分けて
結構な距離を歩かなければならない。
こちらが、山形風芋煮Aゲートから撮影したもの
こちらは、庄内風芋煮がある対岸から撮影したもの
<パノラマ写真はクリックしてリンク先の「オリジナルサイズを表示」でかなり拡大>
説明以上
……というワケで、芋煮の配布にはまだ時間があるので、先に自衛隊の炊き出しに並んでみる事にした。
む!あれは陸自神町駐屯地の皆さんと、炊事車両「野外炊具 - Wikipedia」ではないかね!
オラワクワクしてきたぞぉ
はむはむ わしゃわしゃ…う、うめぇ!
塩っぱめな味付けで五目ご飯最高!
朝飯抜いて、3時間運転してきた甲斐があったぜ!
すぐそばにあった、J隊車両。これを見てティン!と思い出した。
軽装甲機動車 - Wikipedia
このトミカを持っていた。
◆
この時点で、まだ11時半。まだ一時間もあるのか…と思った矢先アナウンスが
『芋煮の配布時間が押しております、整理券の表記時間より若干遅れておりますので(ry』
「なんだt(ry」
そんな訳で、鍋周辺を撮影しつつ対岸の屋台などを見て回る事にした。
ニュースサイトなどで見る、大鍋を上からのぞいたカットは、このカゴ付きの上から撮影したもの。
右から
左から
かき混ぜ
アクを捨て
芋煮をユンボですくい
小鍋に移し替え
運んで
火力を見つつ…
何から何までスケールが違う
勘違いされがちだけど、ユンボはあくまで巨大鍋から、大鍋に移す時がメイン用途なので
鍋をかき混ぜたり、あく取りとかは、鍋のまわりの専門部隊がやっておる。
結論、ユンボではかき混ぜない。ユンボは移すだけ。右手は添えるだけ。
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地元局の収録中
企業ブースの日清
県金融広報委員会の顔抜きパネルやオレオレ詐欺防止の寸劇
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対岸に渡り、庄内風芋煮サイドへ
間近で見ると3メートルでも結構でかいな。
そして、こっちは整理券が不要なので結構速い段階で売れてる。*3
屋台が並んでいる通りを進むと、山形のお祭りには欠かせないある物が
山形のローカルなおやつ『どんどん焼き』のしょう油味。
小麦生地に具は、紅ショウガ、ネギ、魚粉、青のり、魚肉ハム、焼き海苔といった至ってシンプルな物。
より、ふわっとしたお好み焼きみたいな物。
割り箸に上手い具合にくるっと巻き付けて仕上げにソースか正油を塗り完成。
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<橋の上から撮影したBゾーン側、画面奥の大鍋に並ぶ>
12時半の時点で、時間通りに進行すればそろそろ食べられる筈だが
まだBゾーンは整理券番号5番(5順目)、時間が押していて、遅れが出ていた。
取り敢えず早めに並んでいると、途中で庄内芋煮完売のアナウンス
結局、炎天下で30分ほど並んだだろうか。
太陽がうらめしいぜ…
あと10メートル…
あと5メートル…
少しずつだが、確実に列は芋煮の鍋に近づく…
もう少し、もう少しで食える。
そんなさなか
『イモニレンジャーー!!』
「なんぞ!」
ローカルヒーローは、秋田の「超神ネイガー様」を始め知っているつもりだったが
こんな、期間限定&シチュエーション限定のヒーローがいたとは!
……はら減った。
◆
ようやく、整理券と芋煮を引き換える。(その前に、アルコール消毒も忘れずに)
ねんがんの芋煮をてにいれたぞ!
いい感じに煮込まれていて、里芋はとろっとろ、牛肉もいい味が出てる。
具は他に、コンニャク、ネギなどシンプル。シンプルイズベスト。味が深い。
シンプルでありながら、それぞれの具のクオリティが非常に高い。
もーね、これは300円出す価値は十分有りますよ。
但し、炎天下でこれ以上並ぶのはカンベンな…
イモニレンジャーの握手&撮影会を眺めつつ食べると、より美味い気がする。(いや、多分気のせいだ)
◆
大鍋のすぐ前には、今回の芋煮の食材に関するパネル
里芋3トン、牛肉1.2トン、日本酒50升など
野菜、牛肉などの生産者情報
山形牛使用を証明する「産地証明書」
食べたあとは、割り箸、お椀をしっかり分別してゴミ箱へ
初参加だったが、20万人の人手に圧倒され、あいにく午後から来た人の中には、
途中で売り切れになってしまい食べられなかったトラブルもあった様だ。
また、会場に来られなかった人にも空気を感じてもらえれば、これ幸いである
MA☆JI☆DE
今回の芋煮会は、山形市をテーマにしている写真blog『山形市の街並み』八向茂さんの記事もオススメです。
写真の完成度が素晴らしい該当Link ◆[山形市]第21回 日本一の芋煮会
■このあと、『河北町谷地「いろは分店」冷たい肉そば発祥の地とそば畑』へ向かった。