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海象ノ日記

はるかな昔に さりし人の歌 今日も街に流る おもかげ知らずに 歌われる歌よ 今日も街に流る (シャルル・トレネ)

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015「戦慄怪奇ファイル超コワすぎ!File-02暗黒奇譚!蛇女の怪」森達也「ドキュメンタリーは嘘をつく」鑑賞

山形 YIDFF

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山形国際ドキュメンタリー映画祭プログラム嘘つきはドキュメンタリーのはじまり?部門の会場。山形フォーラム5

YIDFF: 2015: やまがたと映画

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10月11日午後10時から上映された戦慄怪奇ファイル超コワすぎ!File02蛇女

albatros-film.com

もう会場爆笑奇跡奇跡の連続!!

会場の雰囲気からすると割りと高齢者でこのシリーズを初めて観る人も相当いた感じ。そんな人ほどウケが良いというか、爆笑していた感じがした。

今作は初見で、多少ウケるシーンが有るかなぁ?と予想していたけど、あそこまで会場が爆笑の渦に巻き込まれるとは想像してなかった。

映画を初見で見るときに「一人で観るか」「映画館で場内馬鹿受け状態で観るか」で今後の評価も変わってくるというのをtwitter検索でなんとなく感じ取ってる。

映画館で観て会場のリアクションを加味しながら評価するのがほんとの映画評なのか?自宅でビデオで観て評価するのがほんとの映画評なのか?という問題を思った。

会場のウケたポイントで記憶に残っているシーンは

  • 冒頭、投稿者の櫻井恭平(演:水澤紳吾)が暇つぶしにガチャポンのカプセルに爆竹を詰めて点火するが不発に終わるシーン
  • 蛇女の母親が赤茶色の痰を投稿者櫻井にぶっ掛けるシーン
  • 投稿者櫻井がストーカーまがいに夜中、蛇女の家に尋ねたら僅かに開いた窓から蛇女つぐ巳を発見するシーン
  • 工藤Dが「観ただろ?どうみても蛇女だよな!」と断定するシーン
  • 工藤Dが愛用の武器(SSKの金属バットこっくりさん入りの毛玉尻尾を縛り付けたもの)で霊体ミミズ?を場外ホームランするシーン

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  • 上映後に開催されたメインキャストと監督のトークショーのショット

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初めに作中の工藤D、AD市川、カメラマン田代「本人」という体で登場する寸劇!?で紹介された後、ニコ生超コワすぎ!での工藤D発狂後の並列世界で山形に来て療養中という設定

開口一番 工藤D「いやぁ~やってよかったなぁ超コワすぎ!コワすぎ!は全然ダメだったからなぁ…」

それぞれの小芝居が終わって!?から一旦ハケて本当の本人再登場。

カメラマン田代(白石晃士監督)と工藤D(大迫茂生氏)AD市川(久保山智夏氏)のトークショー。

司会は田野邉尚人氏(別冊映画秘宝編集長)

司会田野邉氏「(ホラー映画を)撮影中にタブーとかバチが当たるとか恐怖心は感じないものなのか?」

大迫氏「考えないようにしている。お仕事だと割りきっている。今のところは無事」

久保山氏「同じく。みんなで行動しているので怖くはない。気にしないようにしている。」

白石監督「内容としてはタブーが面白い。現実世界で本当にあるとは思っていないが敬意を持ってやっている。」

大迫氏twitterエゴサーチは良くする。ニコニコの影響が大きかったので除々に結果が増えた。File03辺りから粗暴なキャラが受け入れられた。」

久保山氏「劇場版辺りから小さい劇場だが満席になり人気を実感した。ニコ生で広がったのもあった。リピート者も多い。この作品も劇場で見てもらいたい。」

白石監督「これは嘘のドキュメンタリーとして作られている。REC、パラノーマル・アクティビティなど海外の映画は受け入れられているが、邦画で作るとなると心霊など現実では起こりえない作品を作っているのでやらせ作品と思われている。何作か観ないと(作品の)観かたがわからないと思う。ニコ生で顕著だった反応は、一作目はどう観ていいかわからないが何か引っかかるものがあって作品を見続けると段々と面白さがわかってくること。フェイク・ドキュメンタリーは特殊な見方が必要。低予算だと大掛かりな壮大なフィクショナルは起こせないが、ギリギリ予算内でドキュメンタリーという設定のフィクションの面白さを理解してもらえた。」

山形国際ドキュメンタリー映画祭×日本映画大学×山形大学共催 公開講座 森達也ドキュメンタリーは嘘をつく

翌12日10時30分上演&上演後に公開講座「フェイク・ドキュメンタリーの可能性 ― フィクションの真/ドキュメンタリーの理」

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9時前には山形フォーラムの前に結構な人数がぞろぞろと集まってきました。この作品に関しては入場無料なので、開演30分前には3列での並びで200名のキャパシティに対して100名~と段々開始時刻が迫るに連れて増えてきて最終的に立ち見が発生するほどでした。

著作「ドキュメンタリーは嘘をつく」をTV番組化することになったドキュメンタリー作家・森達也は、旧知の映画監督・村上賢司を呼び出す。「番組の本編は自分でやるがそのメイキングを制作してくれないか」という依頼をするためだった。さらに、リポーターを起用したいので人選も任せるという。

村上は、映像作家を目指している吉田という女性をリポーターとしてスカウト。番組は、メイキングの映像も織り交ぜながら展開する。

藤原ヒロシ(DJ・プロデューサー)や原一男(『ゆきゆきて、神軍』監督)・佐藤真(『阿賀に生きる』監督)・緒方明(『いつか読書する日』監督)といった錚々たる顔ぶれの監督との対談やイベント収録など最初は順調に撮影が進むが…。

公式サイトメディアリテラシー

テレビ東京で6年前にメディア・リテラシー特番として製作されたもの(DVD化済み)を上映します。

ドキュメント・森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』 (DVD付)

ドキュメント・森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』 (DVD付)

 

これも、非常に会場の反応が良かったです。

作品の主題どうこうより、作中で森達也監督がインタビュー中に電話が掛かってきて仕事を放棄して別の原稿をしたり、打ちっぱなしゴルフに行ったり、伸びたラーメン食ったりして完全に萌えキャラかそういう属性の生き物に変化する様子が非常に面白かったです。

更に奇跡が発生して講座の最中にも森監督に電話が掛かって来る奇跡、奇跡の連続。

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上映後の公開講座 

ディスカッション登壇者右から:森達也(映画監督)

替山茂樹(テレビ東京プロデューサー)

村上賢司(映画監督)

松江哲明(映画監督)

白石晃士(映画監督)

天願大介(映画監督、日本映画大学教授)

司会:大久保清朗(山形大学人文学部准教授)

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本作では監修の森達也監督と替山プロデューサー

本作のディレクター村上賢司監督

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本作の編集として関わる松江哲明監督、近年では「山田孝之東京都北区赤羽」が有名

コワすぎ!シリーズの白石監督。昨夜に続いて2度目、これ奇跡起こるんちゃうかなぁと思って(オカルトの江野くん風に)

オカルト [DVD]

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姥捨て山(楢山節考)のその後を描いた大好きな映画であり、山形でロケーション撮影が行われたクマVSババア軍団の死闘映画「デンデラ」の天願大介監督 山形国際ドキュメンタリー映画祭で最初に観たフェイク・ドキュメンタリーを代表する作品『人間蒸発の世界的に有名な監督今村昌平の長男でもあります。

和やかな雰囲気の中、製作の裏話を交えて講座がとり行われましたが、記憶に残った発言を…

天願監督「もう6年も前の作品だし、テレビのドキュメンタリーをまるっきり真実だ。などと思っている人はもう誰もいない。メディアも多様化したし、ドキュメンタリーがフィクションかというそういう枠で語る人、気にする人も減っているのではないか?」(大意)

森達也監督「昔一緒に8ミリを撮っていた黒沢清監督の言葉なんだけど、『時々自分は俳優に台詞を与えてそれを言わせるドキュメンタリーを撮っているような気分になる』と言ってました」

さらに講座の終了後、来年公開の新作「Fake」(仮題)の予告編が初公開されました。

観た瞬間の会場の空気の震えを感じました。スクリーンに写っていたのは佐村河内守氏…ざわ…ざわ…そうです、佐村河内守密着取材の映画だったのです。

山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF2015)取り敢えずは、3本を鑑賞して(上映までの時間つぶしで観たアントマンは数に入れないで)帰路につきました。

茂利多屋

チキンカツ定食

途中、食堂と弁当屋の茂利多屋のチキンカツ定食(310円)が妙に美味かった。ヒレカツ大のチキンカツが四枚、衣もサクサクしていてこの値段に驚く。