海象ノ日記

はるかな昔に さりし人の歌 今日も街に流る おもかげ知らずに 歌われる歌よ 今日も街に流る (シャルル・トレネ)

そんなにオススメでもない『DOOM3:BFGEdition』『セイクリッド3』感想。

ちょうどSteamウィンターセールの時期なので、なんとなく前から気にはなってはいたけどちょっと買いにくいな~というゲームも、大幅割引で買いやすくなっていると思います。そこで、(購入したのは12月頭のオータムセールですが…)安くてそこそこ有名でサクッとクリアできる2本の感想。

収録3作(DOOM1~3)全て箱コン対応。DOOM3プラスDLC2つは完全日本語化済み

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DOOM1&2は英語のまま。出てくる敵を倒して出口目指すだけだから別にいらないよね?日本語。

打ち切り漫画のようなオチでアレなFPS「Rage」の3D描画エンジン(↓こんな感じ)

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を使って2004年発売のDOOM3をリファインしたDOOM3:BFGEditionと、高解像度に対応した「DOOM1&2」の3本が同梱されたお買い得トリロジーパックです。DOOM1&2はグラフィック向上の妙なフィルタなどは掛かっておらず、まさにあの頃のDOOMをそのままコントローラーで楽しめます。

ゲームの選択は、最初のメニューからそれぞれタイトルを決定して選びます。

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パッケージ全体の結論から言うとFPSの歴史に触れる体験も含めて、大型セールで500円くらいで買うならまぁアリと言う感じ。定価では買わなくてもいいかな。

DOOM3の方は、見た目のグラフィックを考えれば結構軽め。ここはRageを継承しています。モデリングはRageに比べるといまいちな部分もあります。

ゲーム内の看板やテキスト、登場人物の音声は完全に日本語化されています。

雰囲気としてはリリースされた時期は前後しますが、デッドスペースのFPS版のような感じですね。 ノーマル難易度(MARIN)で一回クリアしましたが、結構敵は硬め。ただヨタヨタ歩く雑魚敵もハンドガン一発程度じゃ死にません。

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その分ボス敵は妙に柔らかい気がするアンバランスさがありました。 どっちかというとザコ敵がわらわら湧いてそれを処理する方が結構しんどいです。

イラッとさせられるのが敵のスポーン位置。「真後ろ」「角待ち」「やたら一箇所に沸く」と言う敵のわき方のやらしさではFPS屈指の作品。

ストーリーはどっかで見た事あるよなぁ?というありきたりな感じでステージ構成も暗い宇宙基地の中が多く単調さが果てしないメリハリの無い感じがしました。 回収要素もありますがリプレイ性は低めですね。

初回クリアは10~12時時間程度。ほぼ一本道ですが、武器庫の解錠コードをPDAのログから調べたりする簡単な謎解き要素も有り。

DOOM3のDLC2作はエンディングの続きからなのでクリア後推奨。こちらは序盤からグラバーという名前の箱や敵の投げる火球をキャッチして投げ返せるグラビティガンが登場したり、もう一つのDLCはスローモーションが使えたりするので結構プレイ感覚はGOOD!

DOOM1&2は名作と言われるだけあって今プレイしても十分楽しいですね。

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敵と同じ縦軸にいれば細かいエイムが必要ないオールドスクールな感じが懐かしいです。ジャンプがないのでダッシュ移動のテクニックを使わないと段差を乗り越えられずに序盤でも詰まりますので注意してください。

もう一つ

個人的には好きだけど、とても他人(ひと)にはオススメ出来ないタイプのゲーム

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テキスト日本語化済み&箱コン対応。

一通りクリアしてみたが色々となんとも素っ気なく深みがない感じ。

コントローラー対応のハクスラ『R.A.W. Realms of Ancient War』を思い出すプレイ感。

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R.A.W. Realms of Ancient Warのスクリーンショット

ボードゲームのような地図にメインクエストの要所があり、他に要所と要所の間に回復ポーション等のストックを増やせるサブミッションステージが有る。サブミッションもそんなに広くないステージでWAVE戦とエリア内の敵を殲滅しか無い。面クリタイプのハクスラなのでこじんまりした印象があり、合わない人には合わないかも。良く言えば作業的に進めれば必ずクリアは出来る。

一応の前作『セイクリッド2』の続きではなく、後に出たベルトスクロールアクションのスピンオフ 『セイクリッドCitadel』の世界観を引き継いでいる感じ。

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因みに、セイクリッド3はドイツのKeen Gamesが、Sacred CitadelはスウェーデンのSouthEnd Interactive(閉鎖)が開発している。SouthEnd Interactiveは国産シューティングの名作R-TYPEをステージはそのままにフルポリゴンにして視覚的な奥行きを出した現代アレンジ版DL専用ソフトのR-TYPE:Dimensions」の開発にも関わっていたようです。

www.4gamer.net

ハクスラゲーの醍醐味であるアイテム掘りでボスを周回する等のレアリティ概念はなく、経験値を貯めると武器レベルが上がり自動的に使える武器が開放されるシステムなので、やりこみ要素もレベル上げとアビリティのスキル振り分け程度でゲームそのものの底はとても浅い。

オンライン協力プレイも出来るがゴムバンド現象(ちょっとキャラを動かしてもすぐ元に位置に戻っちゃう)が非常に!非常に!多いので快適にプレイ出来るとは思えなかった。

セイクリッド3GOLD(DLC全部入り)だとサウンドトラックが付属しており(場所はSteam\steamapps\common\Sacred 3のSoundtrack)音楽自体の完成度はなかなか良い。

セールで1000円以下でもまだ…高いような気もする。 正統派ハクスラをやりたいならいわゆる神ゲーと呼ばれるTitan Questトーチライトシリーズなど名作がセールで安くなっているのでプレイして頂いて、まだ物足りないならこのゲームをプレイするのもいいんじゃないでしょうか? 

どちらも、日本語化が可能です。