パズルアクションゲーム「Contrast(コントラスト)」は「不思議の国のアリス」か「落下の王国」か
PS3/PS4/Steamのプラットフォームで発売中のパズルアクションゲーム「Contrast」(2013)。先日行われたSteamの大型セールで購入した物をクリアしました。ゆっくりプレイしても数時間程度でしょうか。実績(トロフィー)収集もラクな部類だと思います。
感想を率直に言うと素晴らしかったです。
『物語の力を信じている』人々によって作られた稀有な作品だと感じました。映画・小説・ゲームなど媒体を問わず、優れた作品が持つ力。物語が起こす力や相互作用によって現実が、そして夢の世界が大きく押し進み変化し奇跡のような終幕を迎える魅力に満ち溢れる作品です。
1920年代、ヨーロッパのどこか
事の始まりはひとりの少女ディディ・ナイトの「夜の脱出計画」。
ディディにしか見えない女性(通称)ドーン。プレイヤーはその詳細不明なキャラクター・ドーンになりディディの脱出計画を手伝います。
単純に考えてしまえば、「ドーン」は「ディディ」の生み出した幻想の人物…のように思えますが、もちろんそう簡単な種明かしではなく物語が進むにつれて様々な事実や可能性が明らかになります。
夜の街に抜けだした「ディディ」は歌手の「ママ」が出演しているキャバレーへと向かいます。
キャバレーの舞台裏に潜り込んだ「ディディ」は、口論している「ママ」を見つけます。
相手はなんとむかしに出て行った「パパ」でした。
「パパ」はどうやらこの街で大きなサーカスを興行しようと画策しているようです。しかし、多額の借金を抱えていてどうやらマフィアにもお金を借りているようです。
奇しくも、世界的なイリュージョニスト「ヴィンチェンゾ」がこの街を訪れていました。
「パパ」はサーカスの目玉に「ヴィンチェンゾ」のマジックショウを披露させたいようですが、彼はなかなか首を縦に振りません。
「ディディ」がサーカスのテントに忍び込むと、そこにあったアトラクションはガタガタで故障だらけ…「ドーン」と協力して壊れた機械を直すべく奔走します。「ヴィンチェンゾ」も欠けてしまえばサーカスはご破算になります。
果たしてサーカス興行は無事に成功するのか?
そして少女「ディディ」にしか見ることの出来ない「ドーン」の正体は?
物語はサーカスの成功如何とディディの家族の和解をテーマに一点に収束します。
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プレイ中に真っ先に思い浮かんだのがターセム監督の『落下の王国』
映像の魔術師ターセムのファンタジー映画です。
1915年ロスアンゼルス、撮影中の怪我で入院中のひとりの俳優ロイ。 たまたま居合わせた同じく入院中の少女アレクサンドリアに聴かせた寓話は、少女の夢の中で極彩色の世界となり『物語の力を信じている』少女によってやがてロイは救われ、魂が再生されます。
物語の構造としてもおそらく「Contrast」の元ネタの一つだと思います。
それと、少し懐かしいソフト(アーカイブで配信されてますが)の「Nights」も有りましたね。こちらも夢そしてイマジナリーフレンドの物語です。
では、「Contrast」の作中での語り手はだれか?
プレイしてまず初めに気づく違和感は主人公「ディディ」と「ドーン」以外の人物が一貫して全てシルエット、影絵として表現されていることです。誰の姿も見えない街を歩く二人。街自体も何かオカシイです。道路の終わりに大穴が開き、覗くと星空が見えます。もし全てが少女の夢だとして、介入出来る「ドーン」の存在は?
白いウサギの後を追いかけて最後にベッドの上で目が覚める。「ドーン」は単なるイマジナリーフレンドだったのか?安易なオチとしてそれもあり得るでしょうが、この作品は違いますね。これは後半のネタバレになりますが、奇術師「ヴィンチェンゾ」は多次元宇宙論(宇宙はこの一つではなく複数あるという学説)について研究していたことが分かります。もっと掘り下げるのならば、イリュージョンの研究の結果「多次元宇宙を行き来できる能力」があるように推察できます。そしてゲーム中に明示されますが「ディディの実の親はヴィンチェンゾなのです」
このゲームのテーマ『光と影』にもあるように常に対となり重なりあう存在。それがプレイヤー「ドーン」です。
◇ドーンは守護天使?
考察その1
「ドーン」はかつて「ヴィンチェンゾ」の助手であった事を示す写真(日付は1900年)が存在します。そして「ヴィンチェンゾ」の工房で見つけた古びた新聞記事のスクラップには、とあるイリュージョニストが消失奇術の際、助手「オーロラ・ローズ」 を消すトリックをしたはいいが、再び現れるはずの助手は何処かに消えてしまった。という内容
ピンと来る人もいるでしょうが、ノーラン監督の「プレステージ」を彷彿とさせます。
そのイリュージョニスト=「ヴィンチェンゾ」、助手=「ドーン」という説。違う宇宙から「ローズ=ドーン」が「ディディ」にだけ見える守護天使として現れた。
◇ディディ=ドーン?
考察その2
このゲームの舞台が夢の中なのは間違いないですが、果たして誰の夢なのか?
多元宇宙を行き来できる能力を「ドーン」が持っていたとするならば…
理想の姿になれた「ディディ」の記憶を持つ「ドーン」の夢というのも考えられます。
- ディディの影としてのドーン
- ドーンの影としてのディディ
なりたい自分になれた「ドーン」が別の宇宙から現れ「ディディ」のつまり自分の『自助』として現れ然るべき収束、夢、理想に向かう。
「ディディ・ナイト(闇夜)」 →「オーロラ・ローズ」→「ドーン(夜明け)」
胡蝶の夢が夜明けに終わる物語でした。
最後にプレイそのものについて
演出としては素晴らしかったけど、謎解きとしてメカニクスとしての「影絵使い」は今一つといった感じでした。少しパズルゲームとして考えるのは後半のとある建物のシーンだけで、思ったよりは「物を運んだり移動させて足場を作る場面」が多くない印象です。また、影に入っている時に他の移動する影に接触すると強制的に表のレイヤーに弾き出されるのですが、この判定がいまいち調整不足な印象でした。
しかし、Steamセール期ではContrast本編が400円、サントラ付きが500円程度で購入出来ますので強くオススメしたい作品です。
石巻再訪・石ノ森萬画館へ
石巻を訪れるのは2010年に開催された『世界ホヤEXPOin石巻』以来となります。
その後、ご存知の通り東北太平洋沖大震災の影響で甚大な地震、津波被害に見舞われました。
〈駅のホームにて〉
数年ぶり訪れた街の変化など気づいたものを写真に納めました。
ちなみに石巻駅前のバスプールは「鋳銭場」と呼ばれます。鹽竈神社でみた鋳銭釜などを用いて仙台藩が鋳銭事業を行っていた跡地がこの場所です。
石巻駅前にぎわい交流広場跡地は市立病院へ
2010年にホヤエキスポメイン会場だったにぎわい広場は震災2年後、市立病院の建設が始まりもう数ヶ月の内に完成するようです。(広場が完全になくなっていたので市役所の総合受付の方に確認)
当時のにぎわい広場の様子です
これは串焼きホヤ
石巻市役所
石巻市役所のすぐ隣にあったふれあい広場が先述の市立病院(右側)になっています。役所内はスーパーマーケットなどの複合施設になっていて、2010年当時はホヤエキスポの景品交換でホヤの生け簀がスーパーマーケットの鮮魚コーナーに設置してありました。
今回訪れた時も流石に生け簀はありませんでしたが、トロ箱に沢山のホヤがありました。
石巻マンガロード・石ノ森萬画館へ続く道
石ノ森萬画館へは駅から徒歩で12分ほど、ゆっくり歩いても20分ほどでしょうか。
石ノ森萬画館
〈入場料〉は映像ホールでの短編作鑑賞券込で800円ですが、ハッキリ言ってお得と感じました。
一階は受付とおみやげコーナーになっていますが、他にも精巧に再現されたトキワ荘の模型や…
コチラは記念写真用?
2階、3階は仮面ライダー、009の資料やアトラクション。企画展示室(コチラも入場料込です。現在は東村アキコ原画展が7/3まで)が有りますが基本的に撮影禁止なので写真はありません…
歴代ライダー(現在は初代からゴーストまで)の立体マスク一覧や009の立体物、「HOTEL」の受付カウンター再現などなかなか見応えあり。
東村アキコの弟さんが『となりの関くん』の原作者森繁拓真なのも恥ずかしながら、この原画展で初めて知りました。
となりの関くん 1<となりの関くん> (コミックフラッパー)
- 作者: 森繁拓真
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: Kindle版
- 購入: 1人
- この商品を含むブログを見る
石ノ森萬画館の3階は喫茶店やマンガの図書館になっていて、マンガが読み放題でした。
展示品を一通り観てから最後に映像ホールの作品を観る流れになります。
スケジュールは各時間(10分・40分)に15分程度の作品を上映し、合計3作品をローテーションで上映していますが、オススメしたいのが『シージェッター海斗特別編』
石巻ご当地ヒーローの「シージェッター海斗」ですが、特別編はこの石ノ森萬画館でしか上映しておらず、「館内」をふんだんにロケ地として使用していて、展示オブジェやトイレなどさっき見たものが写り込んでいて思い出していちいち笑えます。
肝心のストーリーも特撮ヒーローもののツボを抑えた非常に満足の行く内容になっています。ヒーローの鉄則や親子愛、敵の戦闘員との水上バイク同士でのスピード感があるエキサイティングなアクションはニチアサと比較しても全く遜色のない仕上がりになっていました。
出来れば4DXなど「水しぶきが飛び出す!椅子が左右に揺れる!」映像アトラクションで今後観たいですね。
『シージェッター海斗はいいぞぉ』(うつろな目で)
仙台旅行のシメはいつものところに食事へ
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仙台フォーラスの地下二階へ狭いエスカレーターで降りて行き…
隙間なくメニューが有る券売機
「餃子定食」15個入りの一口餃子で580円。
北京餃子の餃子は何個食べても飽きの来ないあっさりとしたニンニク臭のしない餃子で、野菜と豚肉のバランスが程よくカリッとした皮の食感。15個入りの「餃子定食」でもまったく胸焼けせずに完食出来る。
陸奥国一宮・鹽竈神社と志波彦神社参詣
2016年6月14日(午前)
仙台駅から塩釜駅までは各駅停車で20分弱
塩釜駅鹽竈神社と併せて同じ敷地の志波彦(しわひこ)神社に向かいます
高低差はありますがほぼ真っすぐな参道があります
鹽竈神社の森が見えてきたら一度右折すると左右に造り酒屋、割烹などが並ぶ参道にたどり着きます
表参道
202段の石段が控えている
塩釜駅から歩くと一番近い場所にある入り口
七曲坂
東参道
やはり表参道から参詣します
石段の中ほどにある狛犬
随身門
鹽竈神社 左右宮拝殿 この奥に左右二つの本殿があります
右宮本殿(向って左)が経津主神(ふつぬしのかみ)
左宮本殿(向って右)が武甕槌神(たけみかづち)
木鼻(拝殿の梁と柱の先端) 極彩色の獅子
境内の右手 別宮拝殿
主祭神は塩土老翁神(シオツチノオジ)潮流や航海を司る神とされます
藤原忠衡(ふじわらのただひら)平安末期から鎌倉時代初期の奥州藤原氏の武将【1167~1189享年23歳】が寄進したとされる文治の燈籠。鹽竈神社の中でも最も古いものとされる 松尾芭蕉もこの場所を訪れ500年の過去に思いを馳せたという
塩竈桜 ヤエザクラの変種で花の中心の雌しべが葉状になる特徴があります
鹽竈神社の社紋としてあちらこちらに装飾されている
花の一部が葉に変化している意匠
神社側面の絵地図
志波彦(しわひこ)神社の大鳥居
志波彦大神をお祀りしている神社です
延喜式(927年にまとめられた全国の神社の一覧と社格を記した物)にも「名神大社」の一つとして記されています(延喜式内社と呼ばれます)
元々、仙台市宮城野区岩切にあったもの【現八坂神社】を明治7年(1874)、鹽竈神社内に遷座されたとされます
他にも、資料的遺産として石巻で行われていた「鋳銭事業」に使われていた鋳銭釜や…
近く、石巻の牡鹿半島には捕鯨で有名な鮎川という地区があります
鯨骨と捕鯨銛
続いて2010年に訪れた石巻市を再訪します。
PC版Fallout3おすすめクエストMOD(その2)
前回で紹介しきれなかったおすすめクエストMOD紹介の続きです。
A Devils Wish(日本語化ファイル有り)
『悪魔との対話』ストーリーの展開が見事。精神世界を彷徨うハードなクエストMOD
A Devils Wish at Fallout3 Nexus - mods and community
ワシントンDCエリアの「シェヴィー・チェイス東(地下鉄入り口)」近くにエンクレイブのテントが追加されます。レイノルズ中尉に話しかけると…
クエストが開始されます。
直ぐ近くのババリアホテル廃墟で''とある人物''を探してくれというクエストです。
ー初めは落ちた電源を入れ直すためにヒューズを探すクエストなど、ありがちな展開なのですが、徐々にホテルの空間そのものが現実と幻覚の入り混じった奇妙な表情を見せます。
建物の天地がひっくり返ったり死体が浮かんでいたり…
自分自身が小さくなったり、超常的な現象に遭遇します。
やがて、この超常現象の元凶が少しづつわかりますが、その時には意識の迷宮に閉じ込められて…
虚空に浮かぶ立方体のダンジョン、パズル要素が多めです。
このクエストMOD、謎解き、仕掛けといい演出といい公式のDLCをも凌駕していますね。エンディングの分岐はいくつかありますが、トゥルーエンド?でクエストが終わった時に得られる報酬(スキル)は強力ですがゲームのバランスや世界観を崩壊させかねない程のものなので他のアイテムとの兼ね合いが難しくなる程です。
The Librarian - Orions Gate
宇宙船の奇妙なゲートから幻想世界へ誘われる
The Librarian - Orions Gate at Fallout3 Nexus - mods and community
MODを導入するとすぐにクエストが開始されます。PipBoyの地図右下(南東)に新たなロケーションが追加されるのですぐにFTで飛べます。
マーカーに従い廃墟の街へ
ここがクエストの起点になり様々な場所へ『スターゲート』のような装置で飛ばされます。ボリュームはそこそこ。数時間程度でしょうか。しかし、世界のバリエーションがあるのでなかなか楽しめます。
初めは「ThePitt」に出てきたトロッコで各地を移動しますが、いつの間にか宇宙船にたどり着きます。
エンクレイブの秘密基地への潜入
DLCに出てきたユニークアイテム各種あり。
「ミヤモト」という名前のデスクロー、日本の戦国武将のような名前のデスクローが多く出現します。
新規コンパニオンを一人仲間に出来ます。クエスト終了後もそのまま継続して仲間にできます。
CHAOTIC SUN
シンプルかつやりごたえのあるダンジョン探索MOD
CHAOTIC SUN at Fallout3 Nexus - mods and community
ポイントルックアウトの起点である「船着き場」のすぐ横に錆びついた小さなボートが追加されています。ボートから新たなクエストの地「Nameless Island」へ
日本人モッダー(kj666氏製作)によるディープダンジョンもので、ひたすらダンジョンを深く探索するクエストMODです。まだ完全版ではないようですが十分にボリュームが有り楽しめます。
新武器「ボウガン」を装備
ダンジョンの前にある小さな街では新登場の装備が一通り購入出来て、ボウガンなど沢山の武器や装備が追加されます。
ダンジョンには新規モンスターが大量に追加されています。殆どがこのMODオリジナルのように思います。
''シンプルイズベスト''と言うか、ダンジョン探索ものとして非常に出来がいいですね。単調にならないようにバリエーションのある部屋の構成で飽きないように工夫されています。
新たなコンパニオン 女性アンドロイドの『カイ』
ある程度進めると今後のChaoticSunの要所となる「カタストロフ・ストリート」に到着します。
ここから人々の住む「アンブレイカブル・タウン」を起点に更にダンジョンを深く冒険出来ます。
ダンジョンの要所々々に避難シェルター(カタストロフ・ストリートの何処かへショートカット出来る)や、NewVegasでお馴染みの宅配ボックス(メガトンの前かアンブレイカブルタウン近くのポストへ荷物をまとめて転送)があるので、荷物を持ちすぎて動けなくなることもありません。
また、カイの他に一部ボスクラスを倒すと「証」を入手でき、それをアンブレイカブル・タウンの3階の装置へ読み込ませるとコンパニオンとして召喚できるギミックがあります。
現時点での終点まで到達しましたが、ボリュームも演出も非常に満足感のあるクエストMODでした。
まだまだ遊べる!PC版Fallout3おすすめクエストMOD
オープンワールドゲームの大人気シリーズFallout 4が発売されて早くも数ヶ月が経過しましたが、ナンバリングタイトル前作Fallout3(NewVegasも含めると前々作)のPC版には本編をクリア後、そして公式DLCクリア後全てのサブクエストをこなした後でも更にクエストや新しい武器、装備などを追加してプレイヤーがまだまだ楽しめるユーザーMODが存在します。
日本語化について
家庭用機版は日本語入りですが、PC版の場合そのままだと日本語化されていない為、SkyrimやFallout4など公式に声優による吹き替えやテキスト翻訳がされているものと違って日本語化作業の手間が掛かりますが、今はだいぶ簡単に日本語変換出来る手順が確立されました。
Steam コミュニティ :: ガイド :: 今から始めるFallout3(日本語化+α)
自分もこのために久しぶりにインストールし直し日本語化作業を行いましたが、テキストのコピペ回数や書き換え作業などがかなり減りました。日本語化に必要なファイルが設定変更済みで一括で揃っている感じです。
MODを導入するには
MOD導入のやり易さや個々のMODの有効化/無効化の管理検証のしやすさから、BethesdaのエルダースクロールズシリーズやFalloutシリーズの主要なMODはほぼすべてこちらから専用のMODマネージャー兼ダウンローダーのNMM(ネクサスMODマネージャー)をインストールすれば使えるようになります。
MODには天候変化やライティングを劇的に変えるもの、よりシャープで高解像度なテクスチャに張り替えて世界観の見た目を変えるもの、新たな洞窟や建物を追加するものなど様々なバリエーションがあります。
今回はその中でも「クエストMOD」に絞って最近プレイしてオススメしたいものを紹介しようと思います。日本語化されていないものも多数ありますが評価が高く、日本語化が可能であるか、無くても困らないものを選びました。
もう一つ。クエストMODはFallout3のDLCも含めたパーツを流用して世界を構成しているので、クエストMODを楽しみたい場合は、Fallout3のDLCが全て収録されている「Game of the Year Edition」を利用してください。
大型クエストMOD
クリアに10時間程度必要なじっくり楽しめるクエストMODです。
A World Of Pain for Fallout 3 AWOP4FO3 at Fallout3 通称AWOP(日本語化あり)元々Fallout:NewVegas用に作られた「A World Of Pain at Fallout New Vegas」をFallout3にアレンジして移植したものになります。NewVegas版の広大に入り組んだ地下世界を各地に追加されたマンホールから潜入するものと比べると、規模そのものは小さくなっていますが、これはこれでしっかりと楽しめる出来になっています。
ウェイストランド各地にダンジョンやサイレント・ヒルを思わせる恐怖の収容所などが追加されます。クエスト終了後も使える女性コンパニオンが1人追加されます。
クエストの報酬として、3種類ある「4次元ストレージデバイス」 (所持可能容量が増加する)を見つけるチャレンジもやりがいがあるものになっています。
4次元ストレージの入手方法(ネタバレ)を日本語で解説したものをSteamガイドに上げましたので、入手場所がわからない場合は参考にしてください。
Steam コミュニティ :: ガイド :: 【Spoiler】Fallout3 AWOP-4DStorage入手方法メモ他
クエストMODと言えば何はなくとも取り敢えずコレ!という感じですね。
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ボイスアクト入りOPとEDも収録されている渾身のユーザーMOD
Alton IL - Huge World and Quest Mod at Fallout3 (日本語化あり)
Alton,IL(オールトン・イリノイ州)はその名の通り、イリノイ州オールトンを舞台にした大型MODです。あまりピンと来ませんがWikipedia情報によると、マイルス・デイヴィスの出身地であり、南北戦争当時は南軍捕虜収容施設があった土地のようです。
ボリュームもしっかりとあり、体感的には公式DLCの『ポイントルックアウト』の土地の1.5倍程有りそうな気がします。
このMODを導入すると、まずリベットシティ近くにマンホールが追加され、そこからクエストが開始されます。
地下道を抜けると、そこはワシントン・ダレス空港。BOSアウトキャストの連中がいます。長距離救難信号を西海岸から受信したので付いてくるなら来いという感じ。
ところが飛行途中謎の事故で墜落。主人公以外みんな死亡。帰る手段も無いのでクエストをこなしながらワシントンDCに戻る手段を探しオールトンを彷徨う感じです。クエストの性質上クリアするまでこの地からはウェイストランドに帰れません。
フィールドがしっかりと作りこまれているので探索するだけでもかなり楽しいです。
装備も全て剥がされ、着の身着のままの主人公へいきなり襲ってきた「ペスト派」と呼ばれるカルト集団の衣装。この地では2つの勢力が争っているため、終盤ではどちらかの勢力につくか選択を強いられるNewVegasのようなクエストもあります。
メインクエストの他にサブクエストもあり。日本語化は精度が機械翻訳に少し手を加えた感じで???という部分もあるせいか、サブクエストの完了条件がよくわからない、どこがフラグなのか分かりづらい箇所もありますが、そういう場合メインクエストをドンドン進めてしまったほうが精神衛生上良い気がします。
こういったユーザーが制作したクエストMODは、通常テキストのみ表示で会話部分が無音か本編の流用が多いのですがAlton,ILはちゃんと音声も収録されています。(プロの収録環境や技術ではないのでそこはご愛嬌で…)
クリア後は、再びオールトンに行き来出来るロケーションが追加されます。
小規模クエストMOD
クリアは2.3時間程度でサクッとプレイ出来るもの。
「ジャルバード兄弟・廃品処理場」の北に捨てられた小屋のロケーションが追加されます。中にはグール化した中国兵(ママ・ドルスにいたタイプ)の隠れ家になっています。一掃して奥に進むと主人公がトラップに引っかかり監禁されて催眠ガスで不思議な夢のなかのパートに突入します。
夢のなかのストーリーなので、その中で取得したアイテムはクエストクリア後に消える仕様ですが大鎌などユニークなものがあります。
如何にも洋館に入ってくれという感じですが、島の周りを探索すると洞窟や場違いな青いポリスボックスが波打ち際にあります。洞窟の隠しレバーを作動させることにより…
ドクター・フーでお馴染みの青いポリスボックスに入るアイテムを入手出来ます。
ポリスボックスの中に入ることにより違う場所に転送されて、そこで1クエスト。島に戻り洋館の中で半透明に霊体化した中国兵達との戦いで1クエストという感じでしょうか。夢の中の目的地に向かうと現実に引き戻され、ボーナスの武器庫などを漁る感じで終了。
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メガトンの南に中国軍のVaultが追加されます。戦闘メインのミニクエストになります。
入り口付近で設定メニューが表示され、敵の中国軍の攻撃の激しさや二人仲間にできるコンパニオンのエッセンシャル(不死設定か否か)を選択できます。
オペレーションアンカレッジをオマージュしたような感じでしょうか。
こちらはグール化していない中国兵達です。
とにかく数が多く問答無用で撃ってきます。使用している武器は中国軍アサルトライフル、10ミリサブマシンガン、エナジーウエポンなど。中国軍将校の剣も所持率多め。
ちゃんと一人一冊「毛沢東語録」を所持しているなど、芸が細かいです。
途中、捕虜になっている「チュン・リー」と名乗るコンパニオンを助けると仲間になります。敵を倒しながら必要な鍵を手に入れて最奥部のボスに向かうスタンダードなクエストですね。Valut内で3箇所程大量の弾薬箱が鎮座している弾薬庫があります。
もう一人のコンパニオンは「Killer」というヤヤ危ない感じの奇声を上げるパワーアーマーの兵士。ボス部屋の前で冷凍睡眠のシリンダーにいます。ボスを倒した後に部屋のコンソールからシリンダーのロックを解除し仲間に出来ます。武器がガトリングレーザーなのでなかなか火力のあるコンパニオンです。他にベッドサイドの床の見つけ難い小さな金庫にはマオタイ酒(ユニークアルコール)が。
クリア特典は、炎上効果のある中国軍将校の剣と武器庫の中にあるユニークガトリングレーザー(通常の充電パックではなくエナジーセルを使用)光線ではなく、プラズマピストルのような光弾が発射されます。
二人とも、クエストクリア後はウェイストランドに連れていけます。コンパニオン状態から解放する場合は、元々いた中国軍のVaultに帰ります。
「チュン・リー」の方は会話で衣装をデフォルトの偵察リコンアーマーかドレスに一瞬で変更できます…が、顔自体のモデリングの出来があまり可愛くないので…。
参考リンク
■日本のPC版Fallout3のwikiページ
「開発資料」にはアイテムのID一覧。「MOD」にはオススメMOD一覧。
情報量が多く何かとお世話になります。
その2へ
steam『Xeodrifter™』メトロイドへの愛と心意気を感じるピリッとしたダウンロード専用ゲーム
『Xeodrifter』(ゼオドリフター)
アクションゲームなのでコントローラー推奨。言語設定は英語版しかありませんがメニューとクレジットのみなので問題ありません。
Steam版では2/12日まで980円→147円となる85%引きセール中!!
いわゆるメトロヴァニア系と呼ばれているジャンルですが(キャッスル)ヴァニア*1の部分はほぼ無くメトロイド寄り。絶対にソンはしない内容に仕上がっています。
PC以外にSONY系だとPS4とPSVita。任天堂系では3DSとWiiUにそれぞれダウンロード専用で幅広く発売中です。
カンタンにあらすじを説明すると、隕石の衝突でワープコアを失った宇宙船員が4つの惑星を巡りワープコアを見つけ出す。…までのはなしです。
ファーストインプレッションは、とにかくキレの良い操作感と音楽の良さが気に入りました。
メトロイドの旨味を初回クリア3時間程度に濃縮して、タイニーで潔いボリュームに仕上がっています。それぞれの惑星でボスを倒すとプレイヤーがパワーアップするスキルが入手できるので、いかに効率的に回ることが出来るかも重要になります。*2
ステージに隠されたライフアップの他に「ガンパワーUP」はパワーを振り分けて、「威力UP」「レートUP」「3WAY」など弾の弾道をカスタマイズできます。
ラインを切り替えてステージを打開!!
特筆すべきアイデアは画面奥にライン移動する『PlaneShift』(プレーンシフト)
(画面奥に行くことパワーアップアイテムを入手出来たり、手前の画面では金網で行けない部分も通り抜ける事が出来る)
このアイデアは、開発メーカーRenegade Kidの前作「Mutant Mudds Deluxe」にも登場します。
Mutant Mudds Deluxe
こちらも2/12日まで980円→147円
ボス戦は全てのボスが色違いで行動パターンがやや違う程度なのは残念ですが…ボス部屋前にチェックポイントが入るので、負けてしまってもリトライがチョッパヤで良いです。
音楽の雰囲気はメトロイドのようなダークで重厚な雰囲気と言うよりはファミコンの『忍者じゃじゃ丸銀河大作戦』を思い出すキラキラポップな宇宙感で馴染みやすかった。
2Dアクション好き、メトロヴァニア好きにはマストバイなゲームだと思います。
3→4のミッシングリンク?『スターウォーズ:フォースアンリーシュド』(PC版)レビュー
スターウォーズの世界観に没入出来るGod of Warタイプのアクションゲームですが…
日本語音声や字幕は無いがプレイには支障なし。箱コンに対応。
良い部分
ストーリー自体は良く出来ています。割ときれいにモデリングされたお馴染みのキャラクターと、エピソード3と4の間のミッシングリンクを埋めるかも?知れない『ベイダー卿の秘密の弟子』スターキラーが主人公という奇抜なアイデア。
何故秘密の弟子かと言うと、シスは師匠と弟子の一子相伝が基本。銀河皇帝の弟子であるダース・ベイダーに弟子は存在してはいけないというオキテがあるらしいからです。
スターキラーといえば、元々ルーク・スカイウォーカーの名前の候補だったことでファンにはお馴染みですしエピソード7でも「スターキラー基地」という惑星破壊砲として名前が登場。惑星や帝国軍の基地の細かな部分までよく再現されています。
本当に設定自体はいいんです、設定は。でもこれがゲームでなければもっともっと良かったんです…
悪い部分
端的に言ってしまえば、アクションゲームを操作する楽しさを削ぐ要素が 「あらゆる箇所」で目につきます。
まずPC版固有の致命的な不具合で「sky blur problem」や「motion blur problem」と言われるノートPC等比較的低スペックなPCで発生する問題。Steamのフォーラム(掲示板)などでも確認されている既知の問題点です。
(遠景でモーションブラーが発生し、必要なオブジェが表示されていない)
恐らく数年前のPCでNVIDIA等の専用グラフィックチップが搭載されていないタイプほぼ全てのパソコンで発生する問題だと思われます。(自分の場合はIntelHD3000搭載のノートPCで確認)
不具合の内容はある程度遠景があるシーン。特にスターウォーズはそのような箇所は多いと思いますが…その遠景全体に強烈なモーションブラーが掛り、視覚的に非常に目が疲れます。また本来表示されるべき遠景も透明になり「元々存在していないような感じ」になります。
これはグラフィック性能依存の不具合らしいので、そのPCで発生してしまうと残念ながら具体的な対応策はなく、諦めてプレイを続けるか別のグラフィックス性能の良いPCでプレイするしかありません。
例えば宇宙を背景にタイ・ファイターが飛行するシーンでフォトショップでタイ・ファイター『ブラシ』を作ったかのような強烈に糸を引いた軌跡が背景を覆ったり、スターウォーズのロゴ自体に強烈なブラーが掛かったり…
この問題は目の疲れを我慢すれば、途中までプレイ出来ないことは無いです。ただ、終盤のクライマックスイベント『スター・デストロイヤー墜落作戦』(ネタバレ反転)で凶悪さを露わにします。遠景が透明になり「元々存在していない感じ」という不具合が「スター・デストロイヤー」にも適用されてしまい、主人公がフォースの力だけで「スター・デストロイヤーを帝国の都市に墜落させるシーン」で『巨大な無の何か』をQTEに従い操作するので、「スター・デストロイヤー」をじわじわと「回転」させ「角度調整」させて「引き寄せて墜落させる」イベントが全て台無しになります。元々このイベント自体がアクションゲームに余り関係がないのに重要なイベントなので不満が多いシーンですが『巨大な無の何か』の不具合が発生するプレイヤーは閉口せざるを得ない事態になってしまいます。
こちらはPC固有の問題なのでPS3(海外版ソフト)等家庭用機でプレイする場合は問題無いです。
他の気になる不満点
- ノックバック中やダウン時でも無敵時間一切無し 敵が近接攻撃メインのゲームならまだ良いんですが、このゲームは敵もビームやらライフルを遠くからかなりの精度で撃ってきます。ニュートラル時はある程度ライトセイバーで自動的に弾き返しますがアクション中は意識しなければ被弾します。敵の攻撃で吹っ飛ばされ倒れている時でも追い打ちでガンガン撃ってきてダメージが入ります。敵を無視してどんどん進めたい時も同じく、敵が多く沸く広いステージは「フォースでしか開けない扉」や「フォースでしか動かせないジェネレーター」を動かさない限り次のシーンに進めません。フォースで大きな仕掛けを動かす場合専用アングルに切り替わりますが、この時もプレイヤーに無敵時間は与えられず棒立ちのまま目標を動かさないといけないので良いマトです。「敵を無視し仕掛けを動かして早く進めたい」というゲーマーが誰しも思う作戦も『仕様』により厳しいものになっています。
- 巨悪『QTE』 ステージ毎のボスや特定の巨大敵にトドメを刺す場合、「本当に一番いいシーン」で唐突にQTEが発生します。一番最後に自らの手で自分が操作して手を下したいシーンでももれなくQTE!これについては多く語る必要は無いですね『開発者に死の裁きを』
ここからは普通の不満点
- お手軽コンボは◯だがフォースでのオブジェクト操作に難あり 対象をロックオンしてフォースで敵やオブジェクトを宙に持ち上げることが出来ますが、オブジェの移動は操作感がもっさりしていて直感的ではないです。対象は上下左右と前後にアナログスティックを使い動かせますが、次に述べるロックオンの使いづらさもあり最後までまだるっこしい限り。
- 乱雑で数が多い対象物 主人公のフォースで敵やオブジェクトが動かせる魅力は分かるんですが…対象ターゲットがあまりにも不要に多く、敵をロックオンしたいのに箱や壁にパネルに…等、ロックオンの自動判断に優先順位が無いので操作していてかなりのストレス要因になります。どうでも良い対象物を排除して敵にのみロックオン出来る機能や、必要な時にだけ最低限の物にロックオン出来る仕様が良かったですね。
- DLCのボリューム不足 本編クリアは初回10時間~12時間程度ですが、UltimateSithEditionに追加されている3つのDLC(ジェダイ神殿、氷の惑星ホス、タトゥーイン)はそれぞれクリアに1時間も掛からず小さく纏まっているような印象。エピソード4からルーク、老オビ=ワン、ジャバ・ザ・ハットやボバ・フェットなどが登場しますが、それぞれ本編のボリュームで言えば一つのステージ程度。精彩を欠く演出で、敢えず本編には入らなかったけど人気キャラをファンのために出した感じ。スターウォーズ素人の自分が見ても正史との整合性に?な展開が目立ちました。
まとめ
ムービーが飛ばせなかったり、やや読み込み時間が長い等些末な部分は目をつぶれます。純粋に3Dアクションの部分「だけ」もう少し洗練されていれば決して悪いゲームでは無かったと思いますが、フォースの操作にまつわる仕様や「sky blur problem」等、プレイするまで見えてこなかった『巨大地雷』が内包されているゲームですので、これからプレイする方は十分にその覚悟を持って購入してください。
おまけ
実はこのゲーム、最終戦でちょっとした分岐が存在しダース・ベイダー戦の後に「そのまま奥に直進して銀河皇帝と戦う」か「画面右下に小さく見えるダース・ベイダーともう一度戦う」か選択できます。結果エンディングムービーが異なりますので両方試してみることをオススメします。
また、どうしても倒せない敵がいる。ゲームをサクサク進めたい。と言った場合、このゲームはメニューの「コード入力」から有効なコードを入力することで体力最強やライトセイバーのカラー全開放、パラメーター全開放等初めから最強モードになれる裏ワザがあります。
コード入力するとセーブが出来ないという英文メッセージが出ますが、ステージでオートセーブが入ると自動的にセーブされますので問題なくすすめることが出来ます。