惑星(ホシ)ノ旅ビト「MirrorMoon EP」
humbleBundleのタイムセール「humbleIndieBundle14」(終了)
一ドルから好きな値段でゲームを複数本購入出来て、金額によって入手出来るPCゲームの本数が変わる方式です。
平均価格で購入したので入手したゲームは9本。
6.2ドルほどで購入出来ました。
『MirrorMoon EP』はその中の一本です。
公式トレーラー
ジャンル: アドベンチャー, 独立系開発会社
開発元: Santa Ragione
パブリッシャー: Santa Ragione
リリース日: 2013年9月4日
部分コントローラーサポートなので、移動はコントローラー。パネル操作等はマウスがオススメです
一応、英語のみなのですが、文字情報はタイトルのみでゲーム中にセリフは無いですし、最低限のメーッセージが画面端に表示される程度です。
このゲームをどう評するべきか?
雰囲気ゲーム?
少し違う気もする。
アンビエント(環境、環境的)ゲームだろうか?
『アクアノートの休日』に代表されるディスカバー(発見する、知る、悟る)体験。
そして、ブライアン・イーノのアルバム「Ambient」シリーズを連想させる世界観。
この2つが21世紀に邂逅したら…まさにそんなゲームだろう。
Music for Airports: Ambient 1/Remastered
- アーティスト: Brian Eno
- 出版社/メーカー: Virgin Catalogue
- 発売日: 2009/07/06
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 32回
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開発者
インタビューがGame*Sparkにありました。イタリアの開発者です。
――視点がとっても変わっていますよね。広角レンズのためか、地平線が丸く見えます。そして、一人称視点であるにもかかわらず、マウスでカメラを動かせない。
Tedeschi:
そうだね。というのも、プレイヤーを迷わせることを意図しているからだ。そして、惑星にある仕掛けを利用して、自分がどこにいるのか理解させるようにできている。プレイヤーが自由に周り見回すことができると、それらの仕掛けを利用せずに移動ができてしまう。(中略)
――どういった作品から影響を受けたのでしょうか?
Tedeschi:
このゲームは古いイタリアのインディーゲーム『Noctis』に影響を受けている。またSFからの影響も強い。主にスタニスワフ・レムの『ソラリス』や『主の声』といった作品。もちろん、タルコフスキーの映画の方にも影響を受けてるし、ミュージシャンの友達たちにも影響を受けた。サウンドトラックは『ブレードランナー』みたいな持続音のアンビエント・ミュージックだ。ゲームの中では、水口哲也氏の作品にも影響を受けている。それから、90年代後半から00年代のローポリのグラフィックスにもね。
文中に登場する 『NoctisⅣ』無機質な宇宙の探検の雰囲気は共通する所が多い。
どんなゲーム?
あなたは宇宙の旅人となります。
性別や人種、地球人なのかも不明です。
とにかく、「その人」になり宇宙船にのっています。
膨大にある星(各サーバーでそれぞれ1000以上とも)を旅して、発見し知り悟る事がこのゲームの大まかな目的です。
実はオンラインゲームなのですが、ゲーム中に誰かに出会うということはありません。
但し、そのサーバーで未開の星に降り立った時、星に名前を付けることが出来ますので、極めて緩やかには連帯しています。
最初の星
最初に出来ることは歩くことだけです。
左右に視点は動かせますが上下には動かせません。
星を歩きまわります。途中いくつかの遺跡がありました。
遺跡には「部品」が置いてあり、それを幾つか集めるとポータルガンのようなアームを使えるようになります。
これでビームのようなものが撃てるようになります。
これは「マーカー」として使えます。
そして、その星の特定の場所にある球体のマップを「掴む」ことが出来るようになります。
星にはA/B面があり、このマップを太陽に重ね合わせると表の世界、裏の世界と切り替わります。
2つの鏡面世界なので、つまり「MirrorMoon」
「掴む」要素は重要になってきます。
この球体に向けてマーカーを撃つと、今いる星に「光の柱」が立つようになります。
このマップはグルグル回せるので目的の場所(遺跡)へのルートを点描のように連続で撃ち込むと、光の柱がガイドルートとなって出現します。
星によっては遺跡が特定の条件でないと出現しないなど、パズル要素もあります。
目的を終了させると、「装置」によって表の世界と裏の世界が光の柱で繋がり
「最初の惑星」はひとまずクリアになります。
宇宙船に戻ります。
宇宙船に新しい機能が追加されました。
右の外側、テトリスのブロックのような「座標の移動」と三角形の「空間の回転」です。
つまり、あとはこの1000の惑星のどこへだって行けるようになります。
画面中央の左側に縦の水色の柱「燃料メーター」があります。
宇宙空間を移動すると減少しますが「時間制」でゆっくり回復します。
新たな星でも、基本的には遺跡を訪ねて「部品」を回収、鏡面世界へ移動。謎を解く。謎を解いたら宇宙船に戻り、別の星へ…この繰り返しになります。
ほぼ終わりのないゲームなので、「アクアノートの休日」 のように好きなところで宇宙船に戻ったり、わからないパズルは後回しにしたり、軽い気持ちで続けたほうがいいかもしれませんね。