「Half-Life:BlueShift」クリア後の感想
初代Half-Lifeの追加シナリオですね。
時間軸はHalf-Lifeでゴードン・フリーマンがBLACKMESA研究所に出向くオープニングと全く同じ時間にはじまり、研究所の警備員「バーニィ・カルフーン」が主人公のアザーサイドストーリーです。BLACKMESAで起きてしまった実験の失敗に拠る異次元からのエイリアンの侵攻を別視点で描きます。バーニィは続編のHalf-Life2でも重要なサブキャラクターとして登場します。
(画面はHalf-Lifeのオープニング)冒頭に最初に映り込む警備員がバーニィ・カルフーン
因みに「BlueShift」の意味について調べたらこんな解説がありました。
Blue Shift の命名の由来ですが、主役のBarney Calhoun が勤務する場所が、警備員の仕事で便宜上、事務的に青色で表記された守備範囲であるということから来ています。ですから例えば、blue はSector C Area 3 の守備範囲であり、red はSector A Area 4 でここは職員宿舎、orange もSector A Area 4、yellow はSector B Area 2 で管理者オフィスと言った具合です。
彼らの職業がblue collar であるからだとか、制服が青基調だからという訳ではありません。ただ、制服の色はBlue Shift のblue から来ている可能性はなくもありません。
さて、肝心のゲーム内容ですがボリューム自体は少なめ。ゆっくりプレイしてもクリアまで3~4時間程度でしょうか。
ただ、スケールの小さい作品なりにHalf-Lifeの要素である物理パズルや謎解き、異世界Xenステージなどエッセンスは上手く纏めてある印象です。恒例の「トレーニングモード」はHalf-Lifeと全く一緒でした。
主人公はHalf-Lifeの主人公が身につける特殊なスーツ(HEVスーツ)を着ていませんのでHEVスーツのシールド回復器ではシールドを回復できません。
名誉の戦死を遂げた仲間が落とすプロテクター&ヘルメットを取るとシールドが回復します。
シールドの回復手段など本編とは微妙な違いがありますが、操作感覚はまったく一緒ですね。特に新規の武器などは無いです。ゴードン・フリーマンの相棒であるバールも出てきますが、今回銃弾は潤沢にありますのでわざわざ弾丸の節約の為のバール攻撃は必要ありませんでした。
主な目的は、BLACKMESA研究所に残った研究員を救出援護しつつ、エイリアンや情報隠蔽に派遣された特殊部隊の攻撃から生き延び脱出することです。
転送技術の専門家ローゼンバーグ博士。彼がいないと基地内から脱出が出来ない。
Half-Lifeの時点では語られていなかったが、ステージを調べると、何度かXenにHEVスーツを着た研究員が送り込まれていたようだ。しかし、研究員の死体や研究機材がそこら辺に散らばっていることが判明する。大きな黄色い結晶は異次元のゲートを開くのに用いたものと同一のものだろう。
終盤 特殊部隊に襲われて気を失い両側から引き摺られるゴードン・フリーマンの姿が確認できる。
Half-Life1がなくてもプレイは出来ますが、細かい演出の意図などはわからないでしょう。逆にHalf-Lifeをやりこんだ人ほどキャラクターの交差、別視点でのHalf-Life世界の楽しみ方が出来ると思います。
開発は、Borderlandsシリーズでお馴染みのGearsBoxSoftwareが行っています。
Half-Lifeのもう一つの追加シナリオである「Half-Life: Opposing Force」も同じ開発メーカーです。近日こちらもクリア後の感想を書きたいと思います。