出羽三山巡りの締めくくり湯殿山参り
9月末に開始した出羽三山参りもいよいよ最後の「奥の院」と呼ばれる湯殿山で締めくくりです。ほぼPLフィルターを使って撮影。
112号線の月山道区間通称「月山花笠ライン」の紅葉が映えるなか、少し寄り道をして田麦俣の入り口にある『落口(おちぐち)の滝』を眺めます。
112号線から湯殿山に向かう道に入ります。
途中、湯殿山本宮へ向かう有料道(往復400円)からさらに進みます。
ブナの葉が落ちているので、ボールのように枝に寄生しているヤドリギの姿が目立ちます。
奇妙としか形容しがたいツタ植物の紅葉
ブナ林は落葉し終わった感じなので、銀の針が山肌に刺さっているように見えます。
湯殿山の大鳥居が見えてきました。自家用車で入れるのはここまでです。
手前の建物が湯殿山神社へのバス停兼休憩所、大鳥居横の建物は参篭(さんろう)所です。
高さは18mと言われています。
酒井忠明(旧庄内藩主 酒井家17代当主 通称鶴岡の殿様 1917年1月30日-2004年2月28日)による扁額
奥に見えるのは湯殿山参篭(さんろう)所
一定期間籠って神仏にお祈りするための建物ですが、一般の方にも開放しており、食事や宿泊、温泉などが利用できるようです。
山菜そば
ほどなくして、本宮参拝バスが来ました。15分に一本程度で巡回しています。料金は片道が200円、往復の場合は300円。今回は帰り道に写真を撮るので本宮までの片道料金にしました。
所要時間は片道5分程度。バスがぎりぎり通れるほどの曲がりくねった道が続きます。
湯殿山神社本宮
湯殿山神社の化身といわれる御神牛
湯殿大黒天
湯殿山本宮の巨大な碑
狛犬が左右にあり、ここから先は神域のため撮影が不可となっています。
本宮ご神体までは5分程歩くでしょうか。簡単に説明すると、石段をある程度のぼると曲がって下り坂になります。
まもなく、そこから小さな木造小屋で靴を脱ぎ素足になります。その後500円をお祓い料として納め神道式のお祓いをしてもらいます。
お祓い料を納めた時に手の平程度の「人型」の紙を貰いますのでそれで身体を払い最後に息を人型に吹きかけ境内の川に流します。
その後、順路に従い少し歩くといよいよご神体が祀られている場所にたどり着きます。
巨大な「ご神体である自然物」は常にこんこんと湧き出る鉄分を多く含むお湯で茶色くなっています。ご神体には側面から登ることが出来るので温泉の温かみを足元に感じながらお参りしました。
本宮から大鳥居までは歩いて帰ります。バスで5分程度の道ですが、ここからは大鳥居が小さく見えます。普通に歩くと20分程度と言われています。
湯殿山山姥と書かれた老婆の地蔵
すぐ側では湿地の中から鉄分の多い水が絶え間なく流れており、酸化鉄の色で原っぱが血の池のような様相を呈しています。
あちらこちらで、湧き水や沢、小さな滝などが存在し絶え間ない湯殿山の水源の豊かさが感じられます。
3mほどの小さな滝がありました。
手持ちでなんとかスローシャッターで撮影してみました。
梵字川と御澤橋
剣の権現
ふたたび大鳥居にたどり着きました。
玉こんにゃくで休憩。
大鳥居の直ぐ側にある玉垣供養碑
玉垣(たまがき)とは、神社・神域の周囲にめぐらされる垣のことである。瑞垣(みずがき)ともいう。
仙人沢は何人もの行者が入定し即身仏となった場所としても有名です。ここに収められているのは模擬像の即身仏です。
酒井忠治(1924年1月10日 - 2012年6月9日)謹書。鶴岡名誉市民酒井忠明の弟
帰りによった米の粉の滝ドライブインで一枚パシャリ