海象ノ日記

はるかな昔に さりし人の歌 今日も街に流る おもかげ知らずに 歌われる歌よ 今日も街に流る (シャルル・トレネ)

「Transisitor」クリアしたので感想

Transistor on Steamウィンターセール時、672円で購入。

人は選ぶが精巧に作られた時計じかけの世界にハマれる人なら…

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 コントローラー推奨で日本語字幕に対応(Steamのレビューに方法が書いてあります)
メタスコアの割に好みが極端に分かれたり、万人に向けてはおススメできないゲームというのがあるが、これもそう言ったカテゴリーに入ってしまうだろう。
クリアするまでの時間は、じっくり遊んで初回8時間程度、これ以上長すぎてもダレるので適正かな?
ストーリーの評価は好みの問題だが、操作やシステム面で不満が目についてしまった。

  • Good

精巧に作られた「完全に製作者の意図が隅々まで行き届いた」ヨーロッパの工芸品のような世界観。
プレイヤーがシナリオ関与できる選択はほぼ無いので、その行き届いた世界観が好みなら、かけがえの無い体験が出来る。
デザインについては不満を差し挟む余地は一切ない。

  • Bad

言い切ってしまえば野暮ったい戦闘システムと管理画面
パラサイト・イヴのようにプレイヤーはゲージをフルに貯めることでFallout」のV.A.T.Sのように時間が止まり圧倒的優位な立場で一方的に攻撃が出来る。
ただし、ゲージを貯める為のブランクタイムは基本的に逃げまわる事が主になる。
ゲージを貯めている間に何か有効な手段、選択を戦闘の可能性としては特に提示していない。
優位に逃げまわることは可能だが、(瞬間移動のスキルと爆破スキルの組み合わせ)なんというかシラケてしまう。
敵がミサイルを撃ってきたら基本的に耐久値のあるオブジェに隠れるか届かないところまで逃げまわるしか無い。
パリィやガードをプレイヤー側が主体的に行うことが出来ないので、戦闘システムには不満がある。

 


スキルをABXYボタンに振り分ける管理画面も、もう少しスマートに出来なかったのだろうか?
ストーリーを進めていくと、主人公は使えるスキルも増えて、それを組み合わせて戦闘で優位に立つことができるのだが、このアイテム一覧画面も情報過多でありながら特殊な用語が多いのでわかりにくく、実際に組み合わせて効果を確かめて試行錯誤するまでの手間がかかる。

1つのスキルははめる場所によって3つ役割や特性を持つ

  1. アクティブスキル ABXYに直接振り分け、敵にダメージを与える
  2. アクセサリースキル アクティブスロットに更に属性を付与させる
  3. パッシブスキル 戦闘中にカウンターやバリア、「確率」でヘルス回復をもたらしたり移動可能距離を増加させる

このような効果があるのだが、効果の組み合わせの一覧性の悪さや組み合わせ自体がセーブポイントでないと出来なかったり、要は説明の仕方が下手なので、まぁ慣れてしまえば目を潰れるが…ユーザーフレンドリーさは感じられなかった。

まぁ、不満点をあれこれ言ってしまったが、結局クリアして楽しめたし、敵の強さと1周目に集めたスキルを引継ぎぐ2周目(一周だけでは全てのスロットは開放されない)もプレイしているので、未プレイの方はセール待ちの購入なら充分楽しめるんじゃないかなぁ。