今週のお題「ふつうに良かった映画」
解釈としては、期待しないで観たけどふつうに楽しめたそこそこマイナーな映画ということにしときます。
Helldriver Official Trailer - YouTube
ヘルドライバー、それは発動機(エンジン)の心臓を持つ少女
ヘルドライバー、それは復讐のスレイヤー(殺戮者)
ヘルドライバー、それは母を殺すためだけに地獄から蘇えった救世主
エンジンの始動グリップを引けばチェーンソーもうなりを上げ復讐の炎が燃え上がる!
はい、まず予告編を観てもらえればこの映画がどんな感じかわかると思います。
胸にあるエンジンでチェーンソー付きカタナを震わせゾンビ共をぶった斬りまくるスプラッター特撮映画「ヘルドライバー」監督は西村喜廣氏。
血しぶき、首ゴロン、切り株描写満載の痛快?で理不尽さや突っ込みどころ満載なのに、観終わったら日本のゾンビ物も悪く無いじゃんと思う作品。
或る日、主人公の少女キカが家に帰ると殺人犯の鬼母リッカと叔父のヒャッハーなモヒカン(ヤスシ)が父親を半殺しにしています!
殺人鬼の母親から逃れて北海道に来たのに自分も殺される!
父親が何とか逃がそうとしたがすぐにモヒカンと鬼母に掴まってしまう!
家ももう燃えてる!(アカン…)
捕まるキカ!もうこれまでか?
そう思った時、空からなにか光る物が!
え?
隕石がいきなり鬼母の心臓を貫く!!!
え?
普通の映画ならこれでめでたし!でも、この映画は「普通じゃない」
心臓がないのにまだ動く鬼母!キカの胸ぐらを掴んで?手刀がキカの胸を貫く!
血のシャワー!ぶっこ抜かれた心臓!
もぎ取られた心臓を?
隕石で丸く穴の開いた自分の胸に強引に移植する!
その瞬間 鬼母はキカの類まれなる力を持つ心臓とヒトデのような宇宙生命体の力が融合した能力でゾンビの女王になってしまう!
なんで!!!!
体が琥珀のような黄色い物体に覆われたと思ったら!(ジュラシック・パーク?)
口からゾンビ化する胞子をとんでもない量バラマキまくって
北海道全体が黒い霧に覆われしまう…
ついでにキカもどっかへ吹っ飛んだ!?
感染者600万人!!!ナンマンダブナンマンダブ…
宇宙生命体?によるパンデミックが発生してから日本は関東から新潟の県境に掛けて高い壁が張り巡らされ東西に分断される。感染を免れた人々で東京はさらに過密状態に!
オープンセットはブレードランナーのたぶん1/1000くらいの規模と予算!
でもそんなしょぼさも却って味があって悪く無い!?
感染者たちはカブトムシのツノのような触覚が頭から生えてゾンビのようにパッパラパーになり人間を襲います。オマケにこの角は衝撃を加えると大爆発しちゃう!?
しかも角には幻覚作用があって裏世界では高値で取引されてるらしい!?
もうこんな国滅んでしまえ!!
少女キカは謎の機関に命を救われ「心臓にエンジンを移植」されゾンビを、そして母を倒し自分の心臓を取り返すためだけに復活します。
Gears of Warみたいにガリガリとゾンビを斬り倒しなぎ払う殺陣がなかなか痛快!
心臓エンジンが全然ダサくない。むしろいいよこれ!という感じ。
復讐の旅の道すがら協力者で「ゾンビの角」ハンターの仲間を見つけながらも、少しずつ鬼母リッカに近づいているのを感じ取るキカ。
道中には、ゾンビだけを組み合わせたレゴブロックみたいな車?!(動力源は!)花魁ゾンビ!生首ホームラン王!
そして、ゾンビが集まり過ぎちゃって出来たゾンビ巨人!?
あーもうめちゃくちゃだよ!ビール!飲まずにはいられないッ!
ゾンビ共を斬って斬ってさらに斬りまくった果てに、なんやかんやあって鬼母リッカと決戦のバトルフィールドへ挑むキカ。
滅茶苦茶だけどしっかりキレのあるオチがあったのは好印象。
この映画…決してシラフでは観ないで下さい…