海象ノ日記

はるかな昔に さりし人の歌 今日も街に流る おもかげ知らずに 歌われる歌よ 今日も街に流る (シャルル・トレネ)

2014年版プレイ済みSteamゲーム感想まとめ

プレイした順番で並べました。

価格はすべて14/12月時点の定価になり、Steamのセールやhumbleの販売などで変化するのであくまでも目安として見ておいてください。今年Steamで購入した一部作品に対し書いたレビューを大幅加筆修正したものです。

Steam:Path of Exile

 基本無料の見下ろし型正統派ハックアンドスラッシュ

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 TorchlightとかDiabloタイプの正統派ハクスラで、課金要素は見た目の変更以外あんまりないので無課金でも充分完パケで楽しめます。装飾の変更以外にアイテム倉庫の拡張が課金で出来るので深くハマったら課金かな?そのままのサイズでもそんなに周回プレイしないならまぁ充分。

軽いので低スペPCでも充分動きます。最近コントローラー対応のハクスラも増えたけどこれはキーボードをカタカタしながら操作、コントローラーには非対応。常時オンライン必須なのでアップデートとか入ったら強制的にタイトルに戻ったりする。

Torchlightのような初心者にも間口が広いハクスラにハマったら操作系統は一緒なので違和感なく楽しめる。全編英語だけど、wikiを見ながらまたプレイしながらでクエストの目的が何をすればいいかは分かります。

アップデートも頻繁にされるので新しいコンテンツや実績が追加され(もちろん無料でね)いつ始めてもオススメできる。

 

 

 

Steam:UnEpic 早期アクセス版1280円

悪魔城ドラキュラとゲームあるあるのシニカルさを組み合わせた探索型2Dアクション

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コントローラー対応。日本語訳が秀逸

仲間とカードゲームをしていたら突然、悪魔城ドラキュラ月下の夜想曲の世界感に一人のオタクが迷い込んでしまった…と言うようなあらすじ。敵を倒すと新しい武器(短剣、大剣、ハンマー、斧etc……)がドロップしたり、地図を見ながら未踏の地を埋めたり、レベル制だったり準ずるところは多い。

グラフィックの感じはPS1くらいだけど雰囲気に合っている、いい意味でクラシック2Dアクションの現代的アレンジ。

クエストはある程度頭をひねらないとクリアできないものがあるので試行錯誤のすえ即死とかが結構ある。

キャラクターのスキル振りで武器や属性魔法の強化を考えながら振り分けるのも面白い。序盤はあんまり属性を気にしないでも打開できるけど、後半になると敵の属性を把握しないと全くダメージが通らない場合もある。

隠し要素も多く、やりごたえのある2Dアクションがプレイしたいならオススメ。

 

Steam:The Last Remnant™ 1,080円

サガシリーズスタッフによるSteamでは珍しい音声も日本語収録されたオフラインJRPG

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 コントローラー対応。日本語音声収録。

ロマサガシリーズファンならニヤリとする単語なんかが出てくるが、いかんせんバトルのバランス(テンポや敵の強さ)が良くないですねこれは…。一応、XBOX360版に比べるとバトルの倍速モードでサクサクしてるが特殊攻撃とかあると専用モーションになり10秒位待たせられる箇所も。有志の開発したツール(ダメージ二倍とか必ず先制攻撃とか使用可能キャラ枠増加)を使い調整することで「やっとゲームとしてストレスなく」楽しめる。クリアまでの時間も長め。以上の条件を踏まえたうえでセール5ドル以下なら国産ロープレとしては「オススメ!」

 

Steam:The Swapper 1,480円

クレイアニメで構成された宇宙の孤独を味わう2Dパズルアドベンチャー

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アップデートでコントローラーに対応。マウスキーボードの操作がオススメ!

Portalみたいに不思議なライトで自分の幻影(最大四体)を作り、ジャンプでいけないところや壁の向こうのスイッチまで分身を移動させて魂を移す?!事で瞬間移動できる。

分身をクリックすると魂が乗り移って、それが操作キャラ(プレイヤー)になる。分身は高いところから落ちると陶器のように割れて消えてしまう。

作品全体がクレイアニメを撮り込んで撮影したようなので独特の重厚さがあり、画面に強めに掛かったフィルムの粒子状のエフェクトも相まってソビエト時代のクレイアニメタルコフスキー系の淡々としたSF映画を彷彿させる。

インターフェイスまわりの演出は、極力無駄や派手さを廃した、2001年宇宙の旅みたいなシンプルなもの。フォントもそれっぽい。

エンディングが秀逸でこのゲームの特性を活かしたものになっている。サクッとクリアできるけど、実績解除はアイテム発見が難しい。

 

Steam:The Witcher: Enhanced Edition Director's Cut 980円

Oblivion世代の有名RPGシリーズ第一部(シリーズ初プレイ)

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マウスキーボード操作。日本語化MOD有り。

オープニングから程よく深みのある謎を多重に散りばめて、よく作りこまれた世界観が手に取れる。
ファンタジーものとしてお馴染みのエルフ、ドワーフもしっかり出てくるのでOblivionにハマった人にはおすすめできる。
クエストもTESシリーズでお馴染みの地味なお使いや討伐をコツコツ積み上げて進めて、時には複数の結果になるクエストもある。
TESと違い、いきなりいろんなところへ行けるわけではなく、章ごとに1つ2つの街フィールドのクエストをこなし解決することで次の章に進む方式だがクエストが複数の関係者に交差するため一本道のだるさは無い。
残念なのは戦闘シーン。単純に剣を敵に合わせてクリック連打するのではなく、敵をクリックした後に出るマークに合わせてクリックするとコンボが繋がるシステム。このシステムがバトルのちまちま感になりバトルがつまらなくまとまった感になってしまっている。
バトル中にできることが回復、魔法、タイミングに合わせて攻撃くらいしか出来ないのでこの点はOblivionの方が上。
極端に強いボスがいる場合やバトルに不満があるが、洋ゲーファンタジーが好きならかっといてソンはない作品。

(※ちなみに続編のウィッチャー2ではだいぶ戦闘シーンが改善されましたが…戦闘力を底上げするポーションの使用が戦闘前にしか飲めないという謎の改悪が…)
※ゲームフォルダ内にサントラとマップ入り

 

Steam:Guacamelee! Gold Edition 1543円

原色の鮮やかさが際立つスピーディールチャドールアクション!

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コントローラー対応。むしろ必須。

画面がとにかく鮮やか。アクションのキレ、メキシカンな世界観と音楽に統一性がある。

単にクリアするだけなら難易度は中の上位だが収集要素をコンプしようとすると、アイワナくらい正確無比なボタンさばきが必要になってくる。

戦闘は格ゲーのように浮かせて空中コンボやプレス、掴みなどプロレス技(ルチャ・リブレ)をふんだんに取り入れている。敵を倒すと貰えるコインでゲーム内ストアから新しい技を購入できたり、ステージクリアや謎の男から伝授してもらうことで新しい技が使えるので探索範囲も広がる。(メトロイドヴァニア要素でステージの行き来が多め)

ユーモアのセンスもあり、小ネタが随所に仕掛けられている。(マリオ、ゼルダ、風の旅人・・・etc)

このゲームの大きな要素として、「生者の世界と死者の世界」をボタンひとつでスイッチングして、足場を作ったりトラップを解除したりする要素があること。(後半になるほど頻繁な切り替え技術が要求される)

スイッチングで背景のデザインやエフェクト、音楽がまるで変わるシーンも有る。2Dのメトロイドや悪魔城のややマゾ目の難易度ゲーム、格ゲー好きにはオススメ。

 

Steam:BioShock Infinite 本体+シーズンパス4980円

 Bioshockシリーズの堂々たる完結作

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コントローラー対応。日本語音声収録。

まず、Bioshockをプレイしてから開始するのがオススメ。

初代BioShock(1964年)より前時代の設定(産業革命全盛期の1912年のifの世界)。実際にプレイしてDLCもちゃんと購入して…Bioshockシリーズの完結を堪能してもらいたい。最低限のネタバレになるが、infiniteの意味も初代へと繋がるリンクもクリアすれば理解出来る作りになっている。

基本的に作品そのものの完成度が、ゲーム体験として極めて高い水準で保たれており、Bioshockの海底都市「ラプチャー」に負けず劣らず、天空に浮かぶ都市「コロンビア」のイマジネーションあふれる世界観の構築はそれだけでもじっくりと鑑賞する価値がある。家と家、都市と都市を空中に固定されたレールが繋げる「スカイフック」のアイデアなど、作りこまれた都市の重厚さだけでなくスカイフックでのスピード感あふれる移動もゲームとしてきちんと両立させている。

(バトル中はおもに回避や回復、敵から逃げる時に使うが一つだけ無敵になれる極端に強いアイテムがある)

ストーリーは一度クリアしただけでは完全には理解しづらく、(冒頭からヒントはあちこち出ている…)繰り返しプレイする事で、物語の根底に流れるテーマの糸口を掴むことが出来る。

主人公たちの物語の始まりは、やがてシリーズ全体を通す一本の糸になり、プレイするごとにクリアする度にやがてどんどん太い糸に撚(よ)られ、複数の糸で織られた螺旋の紐はやがて始点と終点が繋がりようやくBioshockという物語は完結する。

副読本として、海外ドラマの「FRINGE」との構造的類似点が多いので、こちらを観るとより直感的に物語を理解出来るだろう。

物語のエッセンスは作中の序盤やエンディングで流れる

Beach Boysのアカペラカバー「GOD ONLY KNOWS/神のみぞ知る」

そしてTearsForFearsのカバー「Everybody wants to rule the world」

歌詞の中で語られていると言っても良いだろう。

“If you should ever leave me
Though life would go on believe me
The world could show nothing to me
So what good would living do me?

God only knows what I'd be without you”

君が僕の元を去っても
それでも人生は続くだろう
だけど信じておくれ
僕はそんな世界からは何も見出せない
生きていても良い事などあるだろうか?

神さまだけが知っている
君なしではぼくがどうなるか

 

“It's my own design
It's my own remorse
Help me to decide
Help me make the most
Of freedom and of pleasure
Nothing ever lasts forever
Everybody wants to rule the world

There's a room where the light won't find you
Holding hands while the walls come tumbling down
When they do I'll be right behind you”

これは僕自身の考案
そして僕自身の後悔
決断するのを手伝ってくれ
そして最高の自由と歓びを見つけるのを
永遠に続くものなんてないんだ
みんな世界を支配したいのさ

光が君を見つけない部屋がある
手をつないでいようこの壁が崩れ落ちる間
そんなとき、僕は少し遅れるから

 シーズンパスに収録されているBurial at Seaをプレイすることでより深く物語を楽しめるので同時に購入して、本編クリア後に楽しんで貰いたい。

 

Steam:Betrayer 1980円

白黒世界の白昼夢と闇夜に響く死者のささやき

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コントローラー対応。

UIはスカイリム、雰囲気はキングスフィールドFPS視点アクションアドベンチャー。フィールドサイズはスカイリムの2/5程度(ダンジョンはないのでフィールドだけのサイズとしてのプレイ感覚)の広さ。

謎の赤い衣の少女に導かれるように17世紀アメリカ開拓時代をロールプレイする。

開拓村に既に人の姿は無く、白昼に彷徨う幽霊から事の真相を聞きだそうとするが…

あるアイテムを手に入れることにより、昼の世界と夜(裏世界?)の行き来が可能になる。夜の世界で死者のささやきに耳をそばだてると少しづつ謎が解明されていく。

マップに洞窟や自然のオブジェを活かしたクエストらしものは無い。(実在の場所なので仕方ないか…)

デフォルトは白黒世界だが、メニューから色味を調整出来て、コントラストや着色の濃度を変更可能。

但し、このゲームは「昼の世界」と「夜の世界」があり、色があるのは昼の世界のみで夜の世界には色がない。

戦闘は弓の遠投とちまちまステルスがメイン。(敵の攻撃は基本的にダメージが大きく痛い…)マスケット銃やピストルもあるがリロードが遅く、音で敵に位置が知られる為緊急用となる。とにかく接近で集団攻撃されると割と簡単に殺される。一体一体確実に処理することを心がけよう。

序盤からファストトラベルが使えるので移動はラクだがクエストはほぼお使いやトレジャー探しなのでバリエーションは少ない。

リプレイ性は低く、クリアしてしまえばあとは実績にある敵を倒した数を埋める程度だが、総じて言えばセールで500円以下なら買い。

 

Steam:System Shock 2 980円

名作「Bioshock」の原点と言えるホラーSF・FPSの金字塔

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マウスキーボード操作。日本語化MOD有り。

EASYでも理不尽な敵の硬さ、使いづらいIF、難解な謎解き、減り続ける弾丸、もっさりとした主人公の動き。

それらをすべて吹っ飛ばすような最高の音楽と目眩のする雰囲気、世界観。

言うまでもなく、名作『Bioshock』の原型であり、Bioshockプロデューサーのケン・レヴィン氏も今作の製作に関わっている。

『systemshock』の開発者ウォーレン・スペクターの意思を継いで作られた素晴らしく狂った最高の続編(本作)は初代Deus Exもとても近い親戚関係にある。

またFalloutシリーズのようにゲーム開始時に専門スキルを3つの中から選ぶことができ(PSI使い、兵士、ハッカー)それによりキャラクター毎に攻略の仕方が異なってくる。そこが最初は戸惑う感じではあるが特性は攻略wikiなどで詳しいものがあるのでしっかりと読みこめば理解できる。

今見るとやや厳しいテクスチャは、高解像度版のMODを導入することで、シャープな(当時の雰囲気はやや薄れてしまうかもしれないが…)ものに変更することが可能だ。

Bioshockをプレイ済みなら、SystemShockの精神がきちんと受け継がれていることがわかるだろう。最初の武器がスパナであり…カメラやタレットのハッキングがあり、自販機をハックするときちんと安くなる。

ゲーム中盤では自販機のハッキングがクエスト解決の重要な役割も担う場面もある。終盤は明らかにこれ「Dead Space」の元ネタかな?的なシチュエーションもあり、数多くのゲームに影響を与えた本作は、一度は体験してみる価値が充分にあるSci-Fiゲームの古典だ。

 

Steam:Deus Ex: The Fall 980円

傑作ステルスゲームDeus Ex:HumanRevolutionのスピンオフ作品

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コントローラー対応。

Deus Ex:HRのスピンオフ作品としてiOSAndroidに出ていたTHE FALLのPC対応版

初めのうちはもともとが携帯機のアプリだしなかなか頑張っているンじゃぁないの?と思ったが、操作していくうちにだんだん違和感とかダメな部分が目についてくる。

Deus Ex:HumanRevolutionの少し前、別サイドの話で、HRをプレイしていない場合はストーリーに驚きを感じられないと思う。

Deus Exのファン向けとしても残念な部分はステルスゲームなのに(銃や後ろからの気絶で)敵を倒したとして、その後敵を掴んで物陰なり敵の巡回ルートから見えなくするのがこういうゲームの定石だと思うけど、気絶だろうが暗殺だろうがとにかく敵が倒れこむと「5秒位したらポリゴンがバラバラシュワシュワになって敵が消える( ゚д゚)」というすごい処理。それはもはやステルスゲームなの?という疑問もストーリーの短さや盛り上がりの無さでどうでもよくなってくる。実績を見るとこれがact1扱い担っているが、第二章や続編を想定するのは難しいかなぁ?

 

Steam:Mini Ninjas 980円

コミカルなニンジャ達が暴れまわる想定外な良作

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コントローラー対応。

humbleBundleの中に抱き合わせで入ってたのであまり期待せずにプレイ。

思いの外丁寧に作られている良作だった。画面表示は英語だがロケーターがあるので迷うことは無い。

ワギャンランドとか64マリオを思い出し、低年齢層にも非常に配慮されている適切な難易度かつヌルくなり過ぎない様に調整されている。

ボス戦は基本的にQTEで3回程度成功させれば倒すことが出来るのもあまり面倒でなくて良い。

ダメな点は、個性があるが結局うまく活かしきれていない仲間のニンジャと忍術。

ステージを進めると、途中で捕らえられているキャラを救うことで使用キャラが増えるが、けっきょく主人公が一番操作しやすく、忍術も主人公しか使えないという大きなデメリットがあるので、最後まで主人公しかほとんど使わない。

操作キャラが増えると、ゲームのテンプレで特定のキャラでしか攻略できない場面や敵が往々にしてあるがこのゲームにはまず無い。

また忍術にも使えるものとほとんど使わないor使えないものとのバランスの悪さが目立つ。個性的なのに死にキャラや死に術があるのは残念なポイント。
総じて言えば、ボリュームもそこそこあり非常に丁寧に作られているのでセールなんかで安く入手できればオススメできる。

 

Steam:Hammerwatch 980円

レトロゲーム「Gauntlet」をオマージュしたわらわらハクスラCoopゲー

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コントローラー対応。

humbleBundleに入ってたので軽い気持ちでプレイしたらこれが大当たり。

最近無いくらいに純粋なダンジョン探索アクションゲーム。

わらわら来る敵をひたすらボタン連打して(ボタン押しっぱで連打とかないので気合で!)倒すアクションゲームの基本中の基本の王道ゲーム。

ルールはコインや隠された宝石を集めてお店で技を覚えてひたすら敵を倒し潜る単純明快なものだけど、とにかく最後まで飽きずに通してプレイできる良作。

メインのクエストが古城の中を暴れまわるゲームだとしたら、追加コンテンツの「SUN TEMPLE」はピラミッドが舞台で何枚も鏡を集めて太陽の光を導くとかスイッチを押すと別の階に変化が起きるなど、多層的に謎解き要素が増したパズルアクションになる。

グラフィックはSFC程度に見えるが、プアーな見た目に騙されてはいけない!

とても熱いゲームで今年のベストに入る。

 

Steam:SteamWorld Dig 980円

良質の穴掘り探索ゲー

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コントローラー対応。

メトロイドミスタードリラーディグダグを絶妙なバランスで混ぜたサクッとクリア出来るゲーム。Steam版は英語だけど直感的に分かります。

一見ローグライクっぽいが、ステージの自動生成はないのでランダム要素は無い。

鉱石を掘って集めて売って強化してまた掘るのサイクル。

ステージの広さも値段を考えればこんなもんかなぁという印象。全体的に悪くないけど底は浅い。さくっとプレイしてボスを倒すのも苦労しないのでウィークエンドゲーマー向け。リプレイ性は低いかも。セールなら買いかもねぇ。

 

Steam:Stacking 980円

マトリョーシカらしさを最大限に活かした傑作パズルアドベンチャー

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コントローラー対応。

2012年に発売されたパズルアドベンチャーゲーム

そこそこ前のゲームなのでセールが来れば2.3ドルで買えると思う。

主なステージは「セントラルステーション」「豪華客船」「飛行船ヒンデンブルグ号」最終面「三両編成豪華エクスプレス」とDLC1ステージ。

すべての世界がマッチ箱とかボタンとかおもちゃ箱をひっくり返して作り上げたようなデザインも素晴らしい。

日本語化は出来なくも無いらしいが手順が複雑なので終始英語版でプレイ。

大雑把に言うと特殊スキルを持つユニークキャラクターに主人公が入り、ユニークキャラの固有スキルでパズルクエストをこなして各地に散らばったブラックモア一家の家族たちと再開するのが目的。

一つのクエストにつき3つから最大6つまで解決方法があるので、クエストの解きごたえはあるが、2つのキャラのスキルを時差で使うものもあり、ヒントが表示されてもすべての解決法を見つけるのは難しい。また、キャラサイズで最小状態(主人公だけのデフォ)小型、中型、大型、ステージにより巨大型へと入ることが出来る順番があり、主人公のデフォからいきなり中型大型の人形に入ることは出来ないので、段階を踏まなければならない手順がまどろこしい部分もあった。

キャラによっては条件を満たさないと(スキルを使うなど)乗り移れないキャラも。

固有スキルを特定の条件で使って何度か使う「Hi-Junk」やステージ全てのユニークキャラを集める「コレクション」。クエストの解決パターンをすべて見つける等、一つだけのステージでも相当なやりごたえがあるのでDLC含め全5ステージでも満足感があった。

クエストの解決方法が分かりにくいなど、最初のうちは取っ付きにくい要素があるが、それを乗り越えればこのゲームでしか味わえない世界観に浸れるし結構良いオチが待っているので隠れ良ゲー好きファンには強くオススメしたい。

これも今年プレイしたゲームのベスト入り。

 

Steam:Red Faction®: Armageddon™ 1980円

火星の赤い大地が舞台の破壊&修復TPS

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コントローラー対応。日本語化MOD有り。

結論から言えば良くも悪くもないそこそこうまくまとめられたTPS。

ユニークな点は序盤から入手可能な修復ビーム?のようなアイテム。

壊れている橋や軍事施設を修復する事でクエストを進めたり、敢えて建物や足場を壊す事で隠れているアイテムを入手したり出来る。

敵のデザインは乏しくトカゲの化け物とか蜘蛛みたいなのがほとんど。

武器の選択肢はRPGや分子分解砲など結構あるが、使い勝手が良くないものや機能が重複しているものも少なくない。

生身の体だけじゃなく、パワーローダーや蜘蛛のような戦闘兵器、戦闘機に乗れたりステージのバリエーションはそこそこある。

周回プレイ要素が有り、2周めからは公式チートやユニークな武器が解除されるが、イージーでサクッと一周すれば充分かなぁ?という内容なのが残念。

 

Steam:Titan Quest  本体+DLCセット1980円 

ハックアンドスラッシュの王道。地味だが堅実に面白い。

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マウスキーボード操作。日本語化MOD有り。

 2006年~07年製のゲームなので、今の基準からすると画面の地味さ、魔法や特殊技能のエフェクトの地味さは否めないがハック&スラッシュの基本中の基本を押さえた名作。

最初に、キャラクターの「マスタリー」(得意技能のようなもの)を6つの中から(無印は5つ、DLCで一つ追加される)2つ選ぶが、最初のキャラは弓矢、遠投スキルに強い「ハンティング」DLC導入で敵のHP吸収や敵を一体操る援助タイプの「ドリーム」を選択した。

全四章で神話の国々を駆け巡る話。最初の2章、ギリシャとエジプトまでは割りとラクにクリアできるかな?という感覚だったが3章の東洋(万里の長城や長安など)から多段ヒットを使う敵が増えていよいよ手応えが増してくる。

後半、特に最終章の冥界篇になると痛い属性魔法のボス格も増えるのでしっかりアクセサリーで属性対策をし、こまめに装備を変えていくことも重要になってくる。

クエストは、サブクエストもすべてこなしマップの端から端まで散策すると初回クリア時間は(放置していた時間やリトライも総て含めて)79時間。もし二周目(アイテム引き継ぎ難易度アップ)ならこの半分くらいでクリア出来ると思うが、とにかくマップが非常に広い!クエストが多い!(とくに序盤のギリシャ篇)

アイテムドロップは他のハクスラと比べても多め。但し、ノーマルレートの武器防具が多すぎるので、色付きドロップだけを拾って売ったほうがいい。その為アイテムをポーションと色付き以上しか表示しないボタンもある。

キャラクターの移動については考慮されていて、いつでも街に戻ることが出来る所謂ポータルアイテムはキーに割り当てられていて何度でも無制限に使用できて、最初の街にでも訪れた街なら制限なくどこにでも行ける。

鑑定要素はなく、総てアイテムは拾った時にインベントリを開けばすぐ効果が確認できる。その為他のハクスラと比較しても街に戻る回数は多めだが他の面倒な要素が無いので快適。キャラクターのインベントリはクエストを進めると節目に枠が増える。

武器防具のパワーアップは、「チャーム」と呼ばれるレアドロップアイテムの欠片を敵が落とすので、武器用のチャーム、防具、アクセサリ用のチャームが有り、それぞれに合った追加要素を付加できる。チャームの欠片をすぐにアイテムに付加せず同じ欠片を複数集めると完成したチャームとなりプラスアルファのボーナス効果も発生する。一つの武器防具に「スロット穴」の概念は無く付加できるチャームは一個だけなのでよく選んでエンチャントして欲しい。

更に、完成したチャームを3つ組み合わせて合成するアーティファクトの要素もある。これはボス格を倒すと稀にドロップする「秘密のレシピ(組み合わせメモ)」を使い街の専門職にレシピと必要なアイテムを持って行くと作成できるステータスの底上げアイテムのようなもの。これもなかなか思ったようにレシピをドロップしてくれないのでやりこみ要素になる。

 あとゲームの使用上仕方ないがゴムバンド現象(処理落ちが発生した後、処理落ちした分高速でゲームが処理されること)で、「ん!操作キャラが動かん→高速移動」になることが有ることと、フリーズ落ちもたまに有るので、ある程度オートセーブされてるけど、チェックポイントはしっかり踏んでプレイするときに気をつけて欲しい。

Diablo3やTorchlightで腕をならしたプレイヤー(ハクスラ経験者)に向けてボリュームのある王道作品を求めるなら強く推薦できる。